企画展「どうぶつ美術館」が、京都の嵯峨嵐山文華館にて、2022年7月16日(土)から10月10日(月・祝)まで開催される。
日本画には、鹿や狸のように身近に生息する野生動物や、牛や馬など家畜として人びとの生活を支えてきた動物など、動物がしばしば登場する。さまざまな生き物の姿をどのように描くかということは、古来多くの画家が取り組んできた関心だった。企画展「どうぶつ美術館」では、日本人にとって動物がどのような関わりであったのかという背景にもふれつつ、多彩な動物画を2章構成で紹介する。
第1章では、画家たちを惹きつける動物の魅力を、巨匠による作品を通して紹介。動物のかわいらしい姿を描いた円山応挙《竹に狗子図》や大橋翠石《雪中双兎之図》、勇猛な肉食獣を描いた大橋翠石《獣王図》や西村五雲《高原之鷲》、鹿の優しいまなざしを捉えた木島櫻谷《秋野孤鹿》などを展示する。
一方、第2章では、人間との関わりの深い動物を描いた作品に着目。金屏風いっぱいに黒牛の姿を描いた竹内栖鳳《春郊放牛図》、昔からペットとして人びとに愛されてきた猫を描いた菱田春草《梅下白猫》や前田青邨《猫》などからは、身近な動物への愛情を感じることができそうだ。
企画展「どうぶつ美術館」
会期:2022年7月16日(土)〜10月10日(月・祝) 会期中一部展示変えあり
[前期 7月16日(土)〜8月29日(月) / 後期 8月31日(水)〜10月10日(月・祝)]
会場:嵯峨嵐山文華館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
開館時間:10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日:火曜日、8月19日(金)〜8月22日(月)(貸切)
観覧料:一般・大学生 900円(800円)、高校生 500円(400円)、小中学生 300円(250円) 障がい者と介添人1名まで 各500円(400円)
※( )内は団体料金
※福田美術館との2館共通券:一般・大学生 2,000円、高校生 1,000円、小中学生 550円、障がい者と介添人1名まで 各1,000円
【問い合わせ先】
嵯峨嵐山文華館
TEL:075-882-1111