次世代のグラフィック界を担うアーティストを発掘する公募展、第24回グラフィック「1_WALL」展が、銀座のガーディアン ・ ガーデンにて、2021年10月1日(金)から11月2日(火)まで開催する。
第24回グラフィック「1_WALL」展は、これからのグラフィック界を担う若手アーティスト達による、個展開催の権利をかけたコンペティション形式のグループ展。ポートフォリオによる一次審査と、1対1で審査員と対話をする二次審査を通過した、5名のファイナリストが1人1壁面を使って作品を発表する。
ファイナリストには、個性豊かな面々が揃っている。柿坪満実子は、テラコッタなどの立体造形やドローイングで人の気配を表現し、“もう此処にはいない誰か”の不確かで曖昧な肖像を浮かび上がらせる。
佐川梢恵、森野真琴は、架空の人物“森野真琴”と自身“佐川梢恵”の2人の作品を通して、コミュニケーションを試みる。いつもどこかに“コミュニケーション不全”を感じながら、2人の間に“コミュニケーション未満”の行為を生み出していく。
「物の形が変わること」をテーマに制作を行う髙橋美乃里は、ユニークな形を追求してコンクリートや木材、土などでインスタレーションを制作。近年は、時間経過による変形や、利便性を喪失した日常の物の形に関心を寄せている。
日々変わりゆくことに寂寥感を覚え、平面や立体作品、映像で表現する松浦知子も作品を出品。生きていく中で感じたことを、高い純度で表現することを目指している。
アルファベットをテーマに静と動の3D表現を探る汪駸は、自分らしい文字の在り方を探求。文字の形を、日常に見るものや想像するものと組み合わせることで、多彩な遊び心とともにアルファベットの面白さを表現している。
グランプリを決定する最終審査会は、「1_WALL」展会期中の10月21日(木)に実施され、その模様はライブ配信にて公開。事前に視聴予約すれば、誰もがグランプリ決定の瞬間をリアルタイムで目の当たりにできる。
最終審査会ではファイナリスト達が最終プレゼンテーションを行い、審査員による議論を経てグランプリを決定。制作者が自らの作品をどのようにプレゼンテーションするのかにも注目だ。尚、グランプリ受賞者には、1年後のガーディアン・ガーデンでの個展開催の権利と、個展制作費30万円が贈呈される。
審査員には、「ラフォーレ グランバザール 2019」や「世界卓球2015」のポスターなどを手がけたアートディレクター/グラフィックデザイナーの上西祐理をはじめ、ウェブ・デザイナーの田中良治、イラストレーターの長崎訓子、グラフィックデザイナーの服部一成、編集者の室賀清徳が名を連ねている。
【詳細】
第24回グラフィック「1_WALL」展
開催期間:2021年10月1日(金)~11月2日(火)
会場:ガーディアン ・ ガーデン
住所:東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
開館時間:11:00~19:00
休館日:日曜
※10月21日(木)17:30~19:00は審査のため、ギャラリーへの入場不可。また、17:00~17:30は、審査会準備に伴い一部展示物の閲覧不可。
入場料:無料
出品作家:柿坪満実子、佐川梢恵・森野真琴、髙橋美乃里、松浦知子、汪駸
審査員:上西祐理、田中良治、長崎訓子、服部一成、室賀清徳
■公開最終審査会〈ライブ配信・完全予約制〉
日時:2021年10月21日(木) 18:00~20:30
料金:無料
視聴予約URL:https://peatix.com/event/1972760
※完全予約制につき、事前予約がない場合は視聴不可。
※公開最終審査会映像は、後日会場にて上映。