『映画 太陽の子』が、2021年8月6日(金)に全国公開される。
終戦75周年を迎えた2020年の終戦記念日8月15日(土)にNHK総合で放送され、SNSを中心に大きな反響を呼んだ特集ドラマ「太陽の子」。そんな感動のテレビドラマを、異なる視点で描き出す本作は、原爆開発を背景に、時代に翻弄される若者たちの苦悩と青春を、入念な歴史考証をもとに、よりリアリティのある描写で描き出す。ドラマ版とは異なる視点と結末が加わった、激動の時代を駆け抜ける若者たちの青春群像劇に注目だ。
主人公で京大物理学研究室の若き科学者・石村修を演じるのは、映画『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭 最優秀主演男優賞を日本人初・史上最年少で受賞、2021年公開予定の『HOKUSAI』でも主演を務める柳楽優弥だ。研究に勤しみながらも自らの行為に疑いを持ち、葛藤する姿を熱演する。
また、主演を務める柳楽優弥にインタビューを実施。戦時中の若き研究者を演じるうえでの役作りや、本作の魅力について話を伺った。
また修の弟であり、戦地で心に傷を負った軍人・裕之を演じるのは、『アイネクライネナハトムジーク』『天外者』で主演を務めた三浦春馬。
そしてこのふたりの兄弟が秘かに想いを寄せる朝倉世津は、『花束みたいな恋をした』で好演した有村架純が抜擢された。
そのほか、3人のメインキャラクターの脇を固めるキャストには、実力派俳優が終結。田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也といった豪華な面々が揃う。
なお『映画 太陽の子』は、日米合作ならではの豪華製作陣も魅力。映画『セカンドバージン』や NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の黒崎博の監督のもと、音楽は「愛を読む人」のニコ・ミューリー、サウンドディレクターは「アリー/スター誕生」のマット・ヴォウレスが指揮。声の出演として、『ジョン・ウィック』のピーター・ストーメアなど、ハリウッドの第一線で活躍するキャスト・スタッフが集結する。
主題歌は、福山雅治「彼方で」。福山は、過去に原子爆弾が投下された故郷長崎に現存する被爆樹木を通じ、「平和への願い、生命の逞しさ」を発信する“KUSUNOKIプロジェクト”のプロデューサーも務めている。映画主題歌に「彼方で」が決定したことについて福山は、「この歌は、旅立つ者にいつかまた巡り逢えると信じて生きてゆく、残された者の祈りの歌です。修、世津、裕之、三人の互いを愛する心が、時空を超え、平和と呼べる未来で出逢って欲しいと切に願いました」とコメントしている。
1945年の夏。軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室の若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々の中、建物疎開で家を失なった幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷し、久しぶりの再会を喜ぶ3人。
ひとときの幸せな時間の中で、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、一方で物理学に魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を見据えていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とはーー?
【詳細】
『映画 太陽の子』
公開日:2021年8月6日(金)
監督:黒崎博
脚本:黒崎博
出演:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、イッセー尾形、山本晋也、國村隼、田中裕子、ピーター・ストーメア、三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、渡辺大知、葉山奨之、奥野瑛太、土居志央梨、國村隼、田中裕子
プロデューサー:コウ・モリ、土屋勝裕、浜野高宏
エグゼクティブプロデューサー:井上義久、山口晋、佐野昇平、森田篤、松井智、有馬一昭、東原邦明
共同プロデューサー:山岸秀樹、松平保久、淺見朋子
ラインプロデューサー:小泉朋
配給:イオンエンターテイメント