「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」が、東京国立近代美術館にて、2019年11月1日(金)から2020年2月2日(日)まで開催される。その後、2020年10月13日(火)から2021年1月11日(月・祝)まで、香川の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に巡回する。
「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」は、私たちの暮らしにとって欠かせない“窓”にインスピレーションを得たアーティストや建築家の作品を紹介する展覧会。絵画に描かれた窓、室内・屋外の接点としての窓、窓をめぐる建築とアートの歴史といった様々なテーマから成る14章で構成されており、絵画、写真、版画、映像、インスタレーション、建築などジャンルを超えた58作家による110点余を並べる。
見どころとなるのは、世界の巨匠による“窓”をテーマにした作品が、20世紀から現代まで時代を超えて集結する点。20世紀を代表する芸術家の作品は、アンリ・マティスの《待つ》やピエール・ボナールの《静物、開いた窓、トルーヴィル》など。パウル・クレーやマルセル・デュシャンによる名作も展開される。
写真家ヴォルフガング・ティルマンスの《tree filling window》など、現代アーティストによる作品にも注目。ドイツの巨匠ゲルハルト・リヒターによる、8枚の大型ガラスが鑑賞者の姿をさまざまに映し出す超重量級立体作品《8枚のガラス》も必見だ。
東北大学 五十嵐太郎研究室が制作した、窓と建築とアートの歴史をたどる全長12メートルの年表も見逃せない。年表と合わせて、ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、ジェームズ・スターリング、ピーター・アイゼンマンなどの建築家による窓のドローイングや、貴重な書物も紹介される。
東京国立近代美術館の前庭には、建築家の藤本壮介による《窓に住む家/窓のない家》も出現。「窓研プロジェクト」の一環として展示されるこの作品は、藤本の代表作の1つ《House N》の大型コンセプトモデルとなっており、その高さは約7mにもおよぶ。
【詳細】
「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」
The Window: A Journey of Art and Architecture Through Windows
会期:2019年11月1日(金)~2020年2月2日(日)
会場:東京国立近代美術館1階 企画展ギャラリー(東京都千代田区北の丸公園3-1)
開館時間:10:00~17:00 金曜・土曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし11月4日、1月13日は開館)、11月5日(火)、年末年始12月28日(土)~2020年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
観覧料:一般1,200(900)円、大学生700(500)円
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳提示者とその付添者(1名)は無料。
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
※無料観覧日:11月3日(日・祝)文化の日
問い合わせ先TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
■巡回情報
・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
会期:2020年10月13日(火)〜2021年1月11日(月・祝)
※当初は2020年7月11日(土)~9月27日(日)の会期を予定していたが変更
住所:香川県丸亀市浜町80-1