2012年10月17日(水)、ドレスキャンプ(DRESSCAMP)が2013年春夏コレクションを発表した。今季、創業デザイナーである岩谷俊和がデザイナーにカムバックしたことが東コレ直前に発表され、話題となっていた。
「違うことを始めたかった」と語る彼は、復帰第一弾のコレクションで、イタリアのスポーツブランド「ロット(LOTTO)」とのコラボレーションを実現。よりコンテンポラリなモードを求める上で、「単体でやるより(コラボという)フィルターを通した方がいい」という想いに至ったのだという。
ジャージーのセットアップやスウェットがネオンのオレンジやピンクで染まり、モンドリアン風柄や、ロットのロゴであるロザンガの柄でモードに生まれ変わった。それを「スポーツでありながら、スポーツではない、新しいスポーツウェア」と岩谷は呼ぶ。
和のテイストもデザインにミックスされている。モダンにアレンジされた小紋柄や、ロットのロゴに羽が生えた、紋のような黒と金の刺繍のワッペンが、ユニークでパンチの効いたアクセントになっている。
メタリックなフリンジやファーの柄、クロコの型押し、バロックモチーフとアニマル柄を組み合わせは、ファッショニスタの心をくすぐるグラマラスなムード。ビッグサイズのトップスにミニのボトムスを合わせたセクシーガールのスタイルには、ファッションというクリエーションを楽しむデザイナーの想いが表れているようだった。
ショー後、昔ながらのファンからの祝福を受けながら、復帰について「やるタイミングなのかなと思った」と語った岩谷。4年という時を経て、確実に進化した、新しいドレスキャンプが帰ってきた。