展覧会「LOVE ファッション—私を着がえるとき」が、熊本市現代美術館にて、2024年12月21日(土)から3月2日(日)まで開催される。京都国立近代美術館でも開催された巡回展だ。
ファッションには、しばしば人々の内なる欲望が表出される。お気に入りの服を着たい、きれいになりたい、あるいは自由になりたい……。服を着ることとはこのように、着る人の情熱や願望、つまり「LOVE」を受け止めることであると捉えられるだろう。
展覧会「LOVE ファッション—私を着がえるとき」では、人間の「LOVE」から生まれたファッションに着目。豊富な服飾資料を擁する京都服飾文化研究財団(KCI)のコレクションのなかから、18世紀から現代にいたる衣装を展示するとともに、人間の欲望にまるわる現代アート作品も紹介する。
本展では、衣服から装飾品、アートまで約160点の作品を紹介。川久保玲のコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)や山本耀司のヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)、ガブリエル・シャネルやカール・ラガーフェルドによるシャネル(CHANEL)、クリスチャン・ディオールやジョン・ガリアーノによるディオール(DIOR)、sacai(サカイ)の阿部千登勢が手がけたゴルチエ パリ バイ サカイ(Gaultier Paris by sacai)など、多彩な衣服を一挙公開する。
また、本展のための新作アートも。人間と生き物の関係に着目し、動物とともに制作した作品を手がけるAKI INOMATAは、「やどかりに「やど」をわたしてみる ‒Border‒」シリーズの新作を発表するほか、原田裕規は、近年取り組んでいるハワイ在住の日系アメリカ人をモデルにした映像作品「シャドーイング」を出品する。
展覧会「LOVE ファッション—私を着がえるとき」
会期:2024年12月21日(土)〜3月2日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーI・II
住所:熊本県熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館 3F
開館時間:10:00〜20:00(入場は19:30まで)
休館日:火曜日(2月11日(火・祝)は開館)、12月30日(月)〜1月3日(金)、2月12日(水)
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、65歳以上 1,000円(800円)、学生(高校生以上) 800円(600円)、中学生以下 無料
※( )内は、前売、20名以上の団体などの料金
※前売券は12月20日(金)まで販売
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの提示者および付添者1名は無料
■主な出展アーティスト(予定)
・ファッション(括弧内はデザイナー)
アレキサンダー・マックイーン(アレクサンダー・マックイーン)、バレンシアガ(クリストバル・バレンシアガ、デムナ・ヴァザリア)、バルマン(ピエール・バルマン)、ボッテガ・ヴェネタ(ダニエル・リー)、カステルバジャック(ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック)、セリーヌ(フィービー・ファイロ)、シャネル(ガブリエル・シャネル、カール・ラガーフェルド)、ディオール(クリスチャン・ディオール、ジョン・ガリアーノ)、コム デ ギャルソン(川久保玲)、コム デ ギャルソン・オム プリュス(川久保玲)、ゴルチエ パリ バイ サカイ、ジバンシィ(アレクサンダー・マックイーン)、グッチ(トム・フォード)、ヘルムート ラング(ヘルムート・ラング)、ジル サンダー(ラフ・シモンズ)、ジュンヤ ワタナベ(渡辺淳弥)、コスタス ムルクディス(コスタス・ムルクディス)、ロエベ(ジョナサン・アンダーソン)、ルイ・ヴィトン(マーク・ジェイコブス)、マメ クロゴウチ(黒河内真衣子)、メゾン マルジェラ(ジョン・ガリアーノ)、ミュグレー(ティエリー・ミュグレー)、ネンシ・ドジョカ(ネンシ・ドジョカ)、ノワール ケイ ニノミヤ(二宮啓)、舘鼻則孝、プラダ(ミウッチャ・プラダ)、リュウノスケオカザキ(岡﨑龍之祐)、ソマルタ(廣川玉枝)、ステラ マッカートニー(ステラ・マッカートニー)、トモ コイズミ(小泉智貴)、ヴィクター&ロルフ(ヴィクター・ホスティン、ロルフ・スノラン)、ヴィオネ(マドレーヌ・ヴィオネ)、ヨウジヤマモト(山本耀司)、ヨシオクボ(久保嘉男)、ウォルト(ジャン=フィリップ・ウォルト)
・アート
AKI INOMATA、ヴォルフガング・ティルマンス、小谷元彦、笠原恵実子、澤田知子、シルヴィ・フルーリー、原田裕規、松川朋奈、横山奈美
【問い合わせ先】
熊本市現代美術館
TEL:096-278-7500