企画展「風のなかを飛ぶ種子 青森の教育版画」が、青森の八戸市美術館にて、2024年10月12日(土)から2025年1月13日(月・祝)まで開催される。
企画展「風のなかを飛ぶ種子 青森の教育版画」は、青森における版画教育の起こりをたどる、初の展覧会。宮﨑駿監督の映画『魔女の宅急便』の劇中画のモデルとなった《星空をペガサスと牛が飛んでいく》などの作品とともに、青森の教育版画の展開を紹介する。
青森における版画教育の始まりには、日本を代表する近代銅版画家のひとり、今純三(こん じゅんぞう)の存在がある。1930年頃、今をはじめとする郷土の版画家を中心に始まった版画教育の動きは、1950〜90年代に推進された「教育版画運動」を受けて、全県に広がることになった。
こうしたなか八戸では、1950〜70年代にかけて、中学校教員の坂本小九郎(さかもと しょうくろう)が版画教育を熱心に指導。漁村の暮らしを描いた1950年代の作品から、幻想的な世界が広がる1970年代の「虹の上をとぶ船」シリーズまで、八戸の暮らしを題材とする版画を育んだ。《星空をペガサスと牛が飛んでいく》は、こうして生まれた作品のひとつである。
本展では、《星空をペガサスと牛が飛んでいく》を含む、「虹の上をとぶ船総集編I・II」全8作品に加えて、縦2m×横4mの大型作品《虹の上をとぶ船完結編》を公開。また、版画教育に携わった郷土の版画家や県内の教育版画を紹介するほか、現代のアーティストと市内の子どもたちによる作品も展示する。
企画展「風のなかを飛ぶ種子 青森の教育版画」
会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月13日(月・祝)
会場:八戸市美術館 ホワイトキューブ
住所:青森県八戸市大字番町10-4
開館時間:10:00~19:00
※12月28日(土)、1月2日(木)・3日(金)は17:00閉館
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:火曜日、12月29日(日)〜1月1日(水・祝)
観覧料:一般 1,000円(800円)、大学生・専門学生 500円(400円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体
※八戸市内および近隣町村(三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村、おいらせ町)の65歳以上、障がい者手帳の所持者および付添者1名は半額
※11月3日(日)は観覧無料
【問い合わせ先】
八戸市美術館
TEL:0178-45-8338