企画展「五彩を感じて 印象の墨の世界」が、京都府立堂本印象美術館にて、2024年6月5日(水)から9月8日(日)まで開催される。
大正時代から昭和時代にかけて、京都で活躍した日本画家、堂本印象(どうもと いんしょう)。企画展「五彩を感じて 印象の墨の世界」は、初期の水墨の表現から戦後の抽象画まで、印象のモノクロームの世界を紹介する展覧会だ。
印象は、墨の表現を好んだ画家であった。印象が本格的に墨を追求するようになったのは昭和時代初期頃からで、平安時代の仏画に見られる、流麗な線への関心に始まるという。その後、仏教の教えを学ぶなか、印象の墨の表現は抽象性を帯びてゆき、戦後にはアンフォルメルからの影響のもと、黒を基調とする抽象表現を確立していった。
本展では、《マリア》といった大正時代の水墨表現から、瀟湘八景図、そして《倒影》や《交響》、《はるかなる海》といった戦後の抽象画まで、印象の墨の表現を紹介。また、昭和8年(1933年)に手がけた東福寺本堂の天井画《蒼龍》の下絵も公開する。
企画展「五彩を感じて 印象の墨の世界」
会期:2024年6月5日(水)~9月8日(日)
会場:京都府立堂本印象美術館
住所:京都府京都市北区平野上柳町26-3
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日に休館)
入館料:一般 510円(400円)、高校・大学生 400円(320円)、小・中学生 200円(160円)
※( )は20名以上の団体料金
※65歳以上、障害者手帳の所持者および介護者1名は無料(証明できるものを要提示)
【問い合わせ先】
京都府立堂本印象美術館
TEL:075-463-0007