舞台『インヘリタンス-継承-』が2024年2月11日(日・祝)から2月24日(土)まで東京芸術劇場 プレイハウスで上演され、その後、3月2日(土)に大阪公演、3月9日(土)に北九州公演が実施される。東京公演のチケットの一般発売日は2023年11月25日(土)。

舞台『インヘリタンス-継承-』日本初演

舞台『インヘリタンス-継承-』は、ラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞した作家マシュー・ロペスが、E・M・フォースターの小説『ハワーズ・エンド』に着想を得て作り上げた作品。2015～18年のニューヨークを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を生きた60代、HIVと共に生きる30代・20代の3世代のゲイの人々が織りなす愛の物語を前後篇6時間半で描いた作品だ。2018年にロンドンで世界初演され、その後、ウエスト・エンドやブロードウェイで上演。オリヴィエ賞4部門、トニー賞4部門を受賞し、話題を集めた。

演出に熊林弘高

そんな傑作巨編『インヘリタンス-継承-』が遂に日本初演されることに。演出を務めるのは、気鋭の演出家・熊林弘高。これまでにアントン・チェーホフの『かもめ』や、ウィリアム・シェイクスピアの『お気に召すまま』などの演出を手掛け、『イントゥ・ザ・ウッズ』でミュージカル初演出に挑んだ熊林が、『インヘリタンス-継承-』の上演権獲得を巡るコンセプト・プレゼンで見事勝ち抜き、満を持して日本初演の演出に挑む。また、出演には、実力派俳優・福士誠治をはじめ、田中俊介、新原泰佑、柾木玲弥、篠井英介、山路和弘らが名を連ねる。

登場人物

エリック・グラス…福士誠治
30代。ゲイの男性。ジャスパーの会社に勤めている。

トビー・ダーリング…田中俊介
30代の作家。エリックの恋人だったが、作家として成功したのち、アダムを愛するようになり、エリックと別れてしまう。裕福な家庭の出身を装うが、幼少時に秘密を抱える。

アダム・マクダウェル…新原泰佑
20代の俳優の卵。トビーの芝居のオーディションで主役に抜擢され、スターに。本当の上流階級に育つ。

レオ…新原泰佑
20代の男娼。アダムと瓜二つ。トビーに買われ、トビーを愛するようになる。

ジャスパー…柾木玲弥
エリックとトビーの仲間の一人。ヒラリー・クリントンが候補となった大統領選の民主党キャンペーンを支えるスタッフとしてエリックを叱咤激励する。

ジェイソン1…百瀬朔
エリックとトビーの仲間のカップル。高校教師。

若き日のヘンリー…野村祐希

若き日のウォルター…佐藤峻輔

ビーター…久具巨林
ウォルターの友人。エイズを発症してホームレスに。ウォルターの田舎の家で亡くなる

チャールズ・ウィルコックス…山本直寛
ヘンリーの息子で長男。父の仕事を支える。

ジェイソン2…山森大輔
エリックとトビーの仲間のカップル。小学校教員。

トリスタン…岩瀬亮
エリックとトビーの仲間の一人。医療関係者。黒人。HIVポジティブ。

ウォルター・プール…篠井英介
60代。ヘンリーのパートナーだったが、自分名義の田舎の家をエリックに引き継ぐという遺言を残して病死。

モーガン…篠井英介
原作者、E・M・フォースターと思しき人物。この物語の語り部たる男たちを導く。

ヘンリー・ウィルコックス…山路和弘
裕福な不動産王。パートナーのウォルターを亡くした後、エリックとカップルになる。リベラルなエリックと正反対の、保守的な共和党支持者。

マーガレット…麻実れい
70代の主婦。田舎の家で男たちに寄り添い、管理をしている。

舞台『インヘリタンス-継承-』あらすじ

＜前篇＞
エリックと劇作家のトビー、初老の不動産王ヘンリーとそのパートナーのウォルターの2組のカップルがいた。トビーの自伝的小説がヒットしてブロードウェイで上演されることになるが、その主役に抜擢された美しい青年アダムの出現により、エリックとトビーの仲は破綻し、別れることに。しかしトビーはアダムにふられ、彼にそっくりのレオを恋人にする。

一方、リベラルと保守の両極のようなエリックとヘンリーが、ふとしたことから心通わせる。エリックは、ウォルターの遺言によって自分のものとなった「田舎の家」が、エイズで死期の近い男たちの看取りの家となっていることを知る。

＜後篇＞
エリックとヘンリーが結婚することになり、ジャスパーら古い友人たちとの間に溝ができてしまう。彼らの結婚式に、トビーがレオを伴って現れるが、ヘンリーはレオを見て顔色を変え。トビーは式をぶち壊して失踪。トビーに捨てられ、HIVに感染して行き場をなくしていたレオをアダムとエリックが救う。レオを「田舎の家」に連れて行くと、そこには男たちに寄り添い続けたマーガレットがいた。そして彼女は、この家で起ったことを語り始めるのだった。ウォルターの遺志を継ぐ決心をするエリック。レオは彼らの物語を書き残していく。

【詳細】
舞台『インヘリタンス-継承-』
作：マシュー・ロペス
訳：早船歌江子
ドラマターグ：田丸一宏
演出：熊林弘高
出演：福士誠治、田中俊介、新原泰佑、柾木玲弥、百瀬朔、野村祐希、佐藤峻輔、久具巨林、山本直寛、山森大輔、岩瀬亮、篠井英介、山路和弘、麻実れい
※本公演はR-15指定のため、15歳未満の入場、チケットの購入は不可。

■東京公演
期間：2024年2月11日(日・祝)～2月24日(土)
会場：東京芸術劇場プレイハウス
住所：東京都豊島区西池袋1-8-1
チケット一般発売日：2023年11月25日(土)
チケット：
＜前後篇 セットチケット＞
・通し券 S席 18,000円 A席 14,000円※同日の前後篇通し券
※2月11日(日・祝)、14日(水)、17日(土)、21日(水)、23日(金・祝)
・他日セット券 S席 18,000円 A席 14,000円
※前後篇違う日を選択する場合のチケット。
※東京芸術劇場ボックスオフィス電話・窓口のみ取扱い。
＜前篇/後篇 シングルチケット＞
S席 11,500円、A席 10,000円 サイドシート 5,500円、65歳以上(S席) 9,500円、25歳以下(A席) 8,000円、高校生以下 1,000円
チケット取扱：東京芸術劇場ボックスオフィス、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、カンフェティ
※65歳以上、25歳以下、高校生以下割引チケットは東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ取扱い(枚数限定・要証明書)。
※障害者手帳所持者は、割引料金で観劇可能。(要事前申込、通し券・セット券は対象外)。詳細は、劇場ボックスオフィスにて要確認。
※車いすでの鑑賞希望者は、東京芸術劇場ボックスオフィスへ要問合せ。
※全日程でヒアリングループ(磁気ループ)を作動する。利用については、事前に東京芸術劇場ボックスオフィスにて要確認。
※記載内容・公演情報等に変更が生じる場合がある。
※営利目的での転売は禁止。
※公演中止の場合を除き、予約・購入したチケットのキャンセル・変更は不可。
※来場前に必ず劇場webサイト内の注意事項と本公演の最新情報を要確認。

■大阪公演
日程：2024年3月2日(土) 前篇12:00、後篇17:00
会場：森ノ宮ピロティホール
住所：大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5

■北九州公演
日程：2024年3月9日(土) 前篇13:00、後篇18:00
会場：J:COM北九州芸術劇場 中劇場
住所：北九州市小倉北区室町1-1-1-11 リバーウォーク北九州内