1865年、スイスのル・ロックルにて創業。
1865年、ジョルジュ・ファーブル・ジャコがスイスのル・ロックルにて創業。ロックルは創業当時22歳の若者であった。当初は会社に自身の名を冠していたが後に「ゼニス」という名前に変更。ゼニスは「天空の最高点」を意味している。
ロックルは、時計製造におけるマニュファクチュールというコンセプトを最初に作り上げた。時計製造職人を一つ屋根の下に集め、暖かさと光を確保し、時計製作に集中して取り組める環境を整えた。マニュファクチュールに加え、機械化による大量生産システムを早いうちに導入したこともあり、事業は拡大。10年程度で1000人を雇用する工場に発展し、懐中時計、振り子時計、海軍用計測器を製造した。
1896年、ジュネーブのスイス国内見本市で金賞を受賞。さらに事業は拡大し、1920年代までには、ヨーロッパ全土、アメリカ、アジアまで世界展開している。また、そのクオリティーの高さが認められ、イタリア軍、アメリカ軍、ドイツ軍などにミリタリーウォッチとしても採用された。日本でも鉄道時計として採用されている。
69年、毎時36,000振動で時を刻む「エルプリメロ」を発表。これはモバードと共同開発されたもので、現在も、世界最速かつ最も精密な自動巻きクロノグラフの地位を守り、時計の中でも特別な地位を確立している。
99年、LVMHのグループに入る。グループの中で、ルイ・ヴィトン、ロエベ、セリーヌ、クリスチャン ディオール、ジバンシィ・クチュール、ケンゾー・クチュール、エミリオ・プッチ、フェンディ、ダナ キャラン、タグ・ホイヤー、ショーメ等が関連企業にあたる。