1976年、アドルフォ・ドミンゲスが父と兄弟のヘススと共にアドルフォドミンゲス(ADOLFO DOMINGUEZ)社をスペインで設立。
アドルフォドミンゲス(ADOLFO DOMINGUEZ)は、スペインのファッションブランド。「ミニマリズム」をテーマに服作りを行う。行動の自由、ブランドの哲学は、機能性、叙情。服は、絶妙なボリューム感とカッティング操作、選び抜かれた素材によって作り出される流れるようなフィットラインが特徴。
ドミンゲスは、「しわは美しい」という言葉を残しており、動くたびに揺れる光と影の美しさを追求していた。リネン、コットン、ウール、シルクなどの自然で高貴な素材から、ビスコース、マイクロファイバー、ポリフェザー、ALレザーなど革新的な素材までを自在に使用し、独自の世界感を確立。
「衣服としての機能を重視し、身体の自由を妨げるものは一切拒否する」という彼の衣服の哲学通り、その服は人が着るというよりも人を包み込むという感覚をもたらすものとして提案。アバンギャルドでありながらシンプルで実用的な機能美を持ったコレクションは、広い年齢層から支持を得ている。
アドルフォ・ドミンゲスは、1950年にスペイン北部ガリシア地方の小都市オレンセに生まれる。
1950年代、アドルフォ・ドミンゲスの父がスペイン・オレンセにテーラード紳士服店を開業。
1968年、哲学と映画分野での研究のためにパリに移住。ヌーベルバーグに湧く当時のヨーロッパのダイナミズムとバイタリティーに接する。パリに3年滞在した後、ロンドンへ。
1970年、アドルフォ・ドミンゲスも同じスペイン・オレンセに最初のショップを開店。
1976年、父と兄弟のヘススと共にテーラード紳士服専門のアドルフォドミンゲス社を設立。
1979年 、「しわは美しい(La arruga es bella)」という新しいスローガンを掲げた大規模なキャンペーンと共に、新しいコレクションラインを立ち上げ。
1982年、スペイン・マドリードとバルセロナでアドルフォドミンゲスの初ショップがオープン。
1984年、アドルフォドミンゲスのレディースラインがスタート。
1985年 初めてのレディースコレクションをパリで発表。その後ヨーロッパ全土、日本、メキシコへ進出。
1990年、ミルヒャ(Myrurgia)社とのライセンス契約に基づく香水販売事業を開始。
1998年、日本に本格進出。アドルフォドミンゲス ジャパンを設立。
2007年~2009年、世界19カ国500店舗以上に展開。2009年には、中国、レバノン、トルコ、アメリカ、アラブ首長国連邦、スロベニア、イランなど600店舗に展開。
2010、 マドリードに旗艦店「セラーノ5」がオープン。
2014年、上海にて旗艦店をオープン。同年、スペインにて国家ファッションデザイナー賞受賞。TELVAファッションアワードで最高のナショナルデザイナー2014も受賞。
2018年、アドルフォ自身の哲学を打ち出したブランドの軸の思想の通じる広告キャンペーン「わたしはアドルフォではない(自分自身であること)」「yonosoyAdolfo」を展開。新しい国際市場としてロシアのモスクワに進出。6月にはオーストラリアのシドニーでも新店舗がオープン。
2019年、流通の半数以上をスペイン国外で展開。ヨーロッパ、アジア、中南米地域において400余の店舗を展開している。