1912年にレオン・レオンウッド・ビーンが設立。
「エルエルビーン(L.L.Bean)」はアメリカのアウトドアブランド。1912年にレオン・レオンウッド・ビーン(Leon Leonwood Bean)が設立する。
レオン・レオンウッド・ビーンは防水ブーツ(アッパーがレザーで、ボトムがラバー製)をハンターに売っていた。ハンティングのライセンスを持っている人物のリストを手に入れ、郵便でオーダーできるちらしを準備し、メイン州フリーポートにある兄のアパレルショップの地下室にショップを開く。
初めのブーツは欠点があり、90%が返品される状況だった。それはラバーがアッパーのレザーと分離してしまうことによる。レオン・レオンウッド・ビーンはそれらに対し返金をし、デザインを修正し、ブーツを売り続ける。
次第にエルエルビーンのブーツは信頼を勝ち取り、売り上げが増えていく。1920年代になり自動車が普及していく中でも、ハンティングの魅力にひきつけられる人はL.L.ビーンのブーツを購入しに来る。成長をさらに続け、1934年までに工場の広さは13000平方フィート以上になる。
1951年にはエルエルビーンのショップは24時間365日、年中無休でオープンした。
1960年代に高速道路などで旅行がより簡単になる時代にも、アウトドアブームに乗りビジネスを拡大する。また1960年には、後にCEOとなるレオン・レオンウッド・ビーンの孫のレオン・ゴーマン(Leon Gorman)がエルエルビーンに入社。
1967年、創業者のレオン・レオンウッド・ビーンが94歳で亡くなる。同年、レオン・ゴーマンが代表に就任。レオン・ゴーマンはエルエルビーンをよりモダンで世界基準の組織にしていく。それまでの顧客のリストはすべてコンピュータのデータベースに登録。1976年には店舗にクレジットカードのサービスを導入し、1979年にはカタログをフルカラーにする。
1980年代初めには、適度な運動が従業員に良い健康状態をもたらすため、会社にフィットネスセンターを設立。増え続ける顧客からの電話オーダーに対し、1985年にフリーダイヤルを導入。また随時カスタマーセンターも増やしていく。
1988年、ニューハンプシャーに初のアウトレットショップをオープン。1992年には日本でもビジネスを展開する。1995年にウェブサーとをオープン。
2001年、レオン・ゴーマンは一族以外出身のクリス・マコーミック(McCormick)にトップの座を譲る。
2009年にはECサイトのオーダーが電話オーダーの数を超える。サイト設立当初からインターラクティブで使いやすいウェブサイトを目指していて、24時間のカスタマーサービスも顧客を満足されるものだった。
2010年、「ローグスギャラリー(ROGUES' GALLERY)」のデザイナーであるアレックス・カールトン(Alex Carleton)をクリエイティブ・ディレクターに、ニュークラシックライン「エルエルビーン シグネチャー(L.L.Bean Signature)」をスタート。エルエルビーンのニュー・イングランド・スタイルが融合したコンテンポラリーなデザインと、スリムなフィットが特徴。アレックス・カールトンは、ポロ ラルフ ローレン、アバクロンビー&フィッチを経て、エルエルビーンのシニアデザイナーを担当していた。