1996年、アントニオ マラスがオートクチュールのコレクションを発表。
アントニオ マラスは1961年サルディニアのアルゲーロ生まれ。父は生地屋を経営。正規のファッション教育は受けていない。
父の生地屋働きながら服作りを独学で学ぶ。情熱で出資者をつのり、資金援助を得る。こうして88年に自身のブランド「ピアーノ・ピアーノ・ドルチェ・カルロッタ」を設立。その後4年間フリーの仕事を続け、その間サルディニア風のウェディングドレスで「現代リネン賞」を受賞。
フリーとして数社のデザイン及びアドバイザーをしていたが、自身のデザインに一本化することを決意。1996年7月にパリでオートクチュールコレクションを発表。自らの名を冠したブランド「アントニオ マラス」をスタート。オートクチュールのコレクションにて成功を収め、99年、ミラノにてレディースのプレタポルテコレクション「アントニオ マラス」をスタート。
2000年には「トレンド・レ コパン」のデザイナーに就任。(2005年にはトレンド・レ コパンのデザイナー職を辞任。辞任の理由はさまざまなプロジェクトを手がけ、手が回らなくなったため。)
2004A/Wからはケンゾーのレディースウェアのクリエイティブ・ディレクターに就任。
その他、サルディニア島の伝統的なハンドクラフト技術を駆使し、故郷でもあるアルゲーロのアトリエで丹精込めてコレクション「ラボラトリオ(Laboratorio)」も手がけている。