サスクワァッチファブリックス(Sasquatchfabrix.)の2023年春夏コレクションが発表された。
今季のサスクワァッチファブリックスのテーマは、「NO,GAME」。デザイナーの横山大介は、デヴィッド・ボウイが1980年にリリースした楽曲「It's No Game」からインスピレーションを得てコレクションを構想したという。
展開されるのは、ウォッシュドリネン素材を中心とした、春夏らしく軽やかでリラクシングなムードのアイテム。たとえば、リネン&ウールの混紡糸で仕上げたラペルジャケットには、同素材のフレアパンツやタック入りハットをスタイリング。ナチュラルな雰囲気を引き締めるように、足元には都会的なヒールシューズを投入しているのもポイントだ。
前後に大判のパッチを配したラガーシャツや、ストライプが入ったジャケットなど、スポーティーなアイテムもお目見え。ダイヤ柄をジャガード織で表現したトラックパンツは、あえてフレアなシルエット&アンクル丈に仕上げているのが新鮮だ。
“都会人のサファリ”を思わせる、洗練されたサファリルックにも注目したい。ウエストを絞ったサファリジャケットや、軽やかなマウンテンパーカー、“アニマル柄”のハーフパンツ。そんな中に、レースを配した開襟シャツや、リボン付きのハット、ヒールシューズなど、気品あるアイテムを織り交ぜることで、都市の空気感を演出した。
筆で描いた“象形文字”のようなグラフィックは、2023年春夏シーズンを象徴するデザイン。よく見ると、ライオンや星、渦巻きなどが描かれており、随所でTシャツやスウェットを大胆に彩っている。
なおカラーパレットは、ネイビー、ブラウンレッド、カーキといったアースカラーが中心。そこに、天然染めで仕上げたくすみパープルや、ウォッシュ感のあるライトブルーを織り交ぜ、全体を温かくナチュラルな雰囲気でまとめ上げた。