インド映画『エンドロールのつづき』が、2023年1月20日(金)より公開される。
映画『エンドロールのつづき』は、チャイ売りの少年が映画と出会い、やがて世界で活躍する映画監督になる、という感動作。インド出身で、今や国を超えて活躍するパン・ナリン監督自身の驚くべき実話を映像化した。
映画の見どころは、「映画を作りたい」という大きな夢を追う少年サマイの姿。3,000人の中から選ばれた新たな才能バヴィン・ラバリの演技に、誰もが無邪気な幼少期を思い出さずにはいられない。
リュミエール兄弟、スタンリー・キューブリックなど、パン・ナリンが敬愛する巨匠たちへのオマージュも注目ポイント。また、観客が一体となった映画館や、スパイスたっぷりの手料理、陽気な音楽とダンス...など、どこか懐かしいインドの魅力も満載だ。
『エンドロールのつづき』の撮影ロケ地は、監督のパン・ ナリンの故郷でもあるインド・グジャラート州。サマイの仲間たちを演じた愛嬌溢れる子役たちも全員グジャラート州出身であることにこだわり、劇中ではグジャラートの独特な雰囲気や風情を見事に再現している。
特に、こだわりを詰め込んだヘア・メイクやファッションに注目だ。女性たちのメイクはよりリアルに見えるようにファンデーションを落とし、色彩豊かで、美しい服とアクセサリーを身にまとった自然な姿を映し出している。
また、女性が身につけた色とりどりのバングルを眺めながら、サマイが監督の名前を連想する場面では、バングルから映画を連想できるように演出。監督のパン・ナリンが幼い頃に着飾った女性たちを見て、“色とりどりのバングルひとつひとつが映画だとしたら、何の映画だろう”と想像を膨らませた経験から生まれたシーンだという。
映画『エンドロールのつづき』は、トライベッカ映画祭ほか、世界中の映画祭で5つの観客賞を受賞。さらに、バリャドリード国際映画祭では最高賞にあたるゴールデンスパイク賞を、インド映画として初めて受賞し、世界から注目を集めた。
9歳のサマイはインドの田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものだと思っているが、信仰するカーリー女神の映画は特別と、家族で街に映画を観に行くことに。人で溢れ返った映画館、席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光…そこにはサマイが初めて見る世界が広がっていた。
映画にすっかり魅了されたサマイは、再び映画館に忍び込むが、チケット代が払えずつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルがある提案をする。料理上手なサマイの母が作る弁当と引換えに、映写室から映画をみせてくれるというのだ。サマイは映写窓から観る色とりどりの映画の数々に圧倒され、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるが。
【詳細】
映画『エンドロールのつづき』
公開日:2023年1月20日(金)新宿ピカデリー他全国公開
監督・脚本:パン・ナリン
出演:バヴィン・ラバリ
2021 年/インド・フランス/グジャラート語/112分/スコープ/カラー/5.1ch/英題:Last Film Show/日本語字幕:福永詩乃/G/応援:インド大使館/配給:松竹
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