静岡のヴァンジ彫刻庭園美術館では、開館20周年記念展「Flower of Life 生命の花」を、2022年4月23日(土)から12月25日(日)まで開催する。
社会を生きる人間の複雑な内面を表現してきたイタリアの現代彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジの作品を中心に、国内外の同時代作家による作品を収集・展示してきたヴァンジ彫刻庭園美術館。開館20周年を記念して開催される展覧会「Flower of Life 生命の花」では、これまで同館で展示されてきた作品や本展のための新作を含む、39作家による作品を展示する。
本展では、ジュリアーノ・ヴァンジを筆頭に、川内倫子、奈良美智、杉戸洋、イケムラレイコ、須田悦弘、松江泰治など、彫刻や絵画、写真といった多岐にわたる領域で表現を行ってきた39の現代作家による作品を展示。作家の個人的な経験や日々の営みを源泉に、作家たちの鋭い洞察力と感受性によって生みだされた作品にふれることができる。
ヴァンジ彫刻庭園美術館の庭園には、春から冬にかけて、クレマチスやバラをはじめ四季折々の花々が咲き誇る。同館で滞在制作を行った作家たちは、この庭園や花々からたびたび着想を得てきた。本展では、滞在制作で手がけられた作品の数々も展示。展示棟と屋外庭園という2つの空間を行き来することで生まれる同館ならではの鑑賞体験も楽しみたい。
会場では、本展のために制作される新作も展示。静岡県東部を歩いた経験を着想源に、詩と絵画で表現した管啓次郎 × 佐々木愛や、同館の庭園で滞在制作を行ったエレナ・トゥタッチコワなどによる新作を発表するほか、書家の華雪は「生命の花」をテーマに書のライブパフォーマンスを行い、その作品を美術館に展示する予定だ。
開館20周年記念展「Flower of Life 生命の花」
会期:2022年4月23日(土)〜12月25日(日)
会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
開館時間:4〜8月 10:00〜18:00、9〜10月 10:00〜17:00、11〜12月 10:00〜16:30
※入館は閉館30分前まで
休館日:水曜日(5月4日(水・祝)、11月23日(水・祝)は開館)、11月24日(木)
入館料:
・4〜10月=大人 1,200円(1,100円)、高・大学生 800円(700円)、中学生以下 無料
・11〜12月=大人 1,000円(900円)、高・大学生 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
■関連イベント例
・華雪 ライブパフォーマンス〈花を書く〉
日時:4月29日(火・祝) 14:00〜15:00
場所:ヴァンジ彫刻庭園美術館 展示棟
※イベントは変更または中止となる場合あり
※各種イベント情報については、美術館ホームページを参照
■出品作家
アンジュ・ミケーレ、イケムラレイコ、いせひでこ、植田真、エタブル、エレナ・トゥタッチコワ、大竹利絵子、華雪、川内倫子、KIGI、クリスティアーネ・レーア、駒形あい、駒形克己、Sai/sai photograph、ジュリアーノ・ヴァンジ、志村信裕、管啓次郎 × 佐々木愛、杉戸洋、杉山明博、スズキコージ、スタジオ・ポーキュパイン、須田悦弘、須藤由希子、染谷悠子、高見直宏、棚田康司、テリ・ワイフェンバック、冨長敦也、戸谷成雄、長島有里枝、奈良美智、野口里佳、長谷川さち、ホセイン・ゴルバ、松江泰治、三嶋りつ惠、本橋成一、ロゼリネ・ルドヴィコ
【問い合わせ先】
ヴァンジ彫刻庭園美術館
TEL:055-989-8787