企画展「国立国際美術館コレクション 現代アートの100年 ハロー、アート!世界に夢中になる方法」が、大分県立美術館にて、2022年6月11日(土)から8月21日(日)まで開催される。
1977年から、国内外の優れた現代美術を発信する美術館として活動を行ってきた、大阪の国立国際美術館。企画展「国立国際美術館コレクション 現代アートの100年 ハロー、アート!世界に夢中になる方法」では、国立国際美術館のコレクションのなかから72点の作品を選び、近現代美術の幕開けから2000年以降のアートまで、およそ100年にわたる美術の変遷を4つの章でたどってゆく。
第1章では、モダンアートから新たな表現へと展開した、20世紀前半の作家に着目。対象の観察を深めて絵画の抽象化への道を拓いたポール・セザンヌに始まり、色や形を人間の精神と結びつけて絵画を手がけたヴァシリー・カンディンスキー、概念による芸術の先駆者といえるマルセル・デュシャン、そしてアルベルト・ジャコメッティの彫刻まで、珠玉の作品を紹介する。
第二次世界大戦後を契機として、アートの中心はパリからニューヨークへと移った。第2章では、多様な前衛美術が興った戦後美術の流れを紹介。アンディ・ウォーホルに代表される、マスメディアの普及と大量消費社会を反映したポップ・アート、作品を構成する要素を極限まで切り詰めたミニマル・アート、そして実際の制作物よりも概念を重視するコンセプチュアル・アートなど、戦後の前衛的な美術動向を一望する。
第3章では、欧米の作家を中心に、1980年代から近年にかけての新しい表現を紹介。厳格な撮影技術に基づきつつ、虚実の境を自由に横断するかのような作品を手がけるベルント&ヒラ・ベッヒャーに代表されるドイツの写真家や、歴史や伝統を踏まえながらも自己の内面を映しだす絵画を制作するミヒャエル・ボレマンスなど、時代を鋭く捉える作家を取り上げる。
一方、第4章では、1990年代から現在に至る日本の現代美術に着目。過去の美術作品に扮した作品で衝撃を与えた森村泰昌や、時代の空気をまとったポップな感覚で独自の少女像を描く奈良美智をはじめ、多様な広がりを見せた日本のアートの展開を紹介する。
企画展「国立国際美術館コレクション 現代アートの100年 ハロー、アート!世界に夢中になる方法」
会期:2022年6月11日(土)〜8月21日(日)
会場:大分県立美術館 1階 展示室A
住所:大分県大分市寿町2-1
開館時間:10:00〜19:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館30分前まで
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売りおよび有料入場20名以上の団体料金
※大分県芸術文化友の会びび KOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金
※障がい者手帳などの提示者とその付添者(1名)は無料
※学生は入場の際に学生証を提示
※本展会期中に限り、半券提示でコレクション展を1回無料で観覧可
■出品作家
ポール・セザンヌ、ヴァシリー・カンディンスキー、マルセル・デュシャン、マン・レイ、イサム・ノグチ、 アルベルト・ジャコメッティ、サイ・トゥオンブリー、アンディ・ウォーホル、クリスト、ヨーゼフ・ボイス、 ゲルハルト・リヒター、ヴォルフガング・ティルマンス、ジュリアン・オピー、草間彌生、河原温、森村泰昌、 奈良美智、塩田千春、内藤礼 ほか
【問い合わせ先】
大分県立美術館
TEL:097-533-4500