フレッドペリー(FRED PERRY)のコレクションからウィメンズの「LAUREL COLLECTION」をご紹介。
SPRING 2010シーズンのウィメンズローレルは伝統的な仕立てのディテールにインスピレーションを受け、ファッションとスポーツウェアの境界が不鮮明だった1940年代のテニススタイルをデザインソースに採用。
上流階級のスポーツとしての認識が今以上に強かったテニス。そのため、スポーツウェアの要素が入りながらも、全体的に高級感があるドレスタイプのデザインが特徴的で、戦後間もないオンコート、オフコートのスタイルが混ざり合ったユニークなコレクションに仕上がった。
グラマラスを意識した背景にはポーリーン・ベッツ、アリス・マーブル、グッシー・モーランなど、1940年代に活躍した女性プレイヤーのスタイルが存在しており、その中でも、当時、テーラードショーツが女性に普及したのはマーブルによるものだと言われている。
カラーはアーカイブより、スノーホワイト、クラウドといったくすんだパレットを選び、テラコッタ、イエローなどのパンチある差し色でテニスのプレッピー感を演出。体にフィットするドットのシルクドレス、ドロップカラーのホルターネックトップ、いたずらっぽさのあるテーラードショーツ、パイピングの効いたハリントンジャケットなど、40年代特有のスタイルを展開。グラマラスのキーワードは透け感のあるオーガンザ、薄いシルク、ファインゲージニットのような高級感あるテキスタイルにて表現されている。その他、ディテールには、ビーズやスパンコールなどをさり気なく使用し、そのムードを魅惑的に引きたてる。
イギリスの伝統的な仕立てにより、フェミニンかつすがすがしいスタイルに仕上げた。