レッド ヴァレンティノ(REDValentino)の2021年スプリングコレクションが発表された。今季は、都会の風景と自然、平凡な日常と夢のような幻想が交わうストーリーを描く。
レッド ヴァレンティノお得意のロマンティックなドレスは、ハードなウエストベルトやコンバットブーツと組みあわせられ、アイコニックな“ポワンデスプリチュールスカート”は、マニッシュで機能的なアウターの裾から顔をのぞかせている。こうした現実と空想の交錯を匂わせるスタイリングは、これまでのレッド ヴァレンティノでも取り入れられてきた手法だ。
そこに、今季は新たな融合が加わる。都会と自然だ。自然の面を彷彿とさせるものとして、今季はスズランの花を取り上げた。
チュールやプリーツにのせられた刺繍は、まるで風に揺れる様子を彷彿させる。一方でギンガムチェックのブラウスや、クラシックなダブルジャケットの上にランダムにのせられたスズランたちは、都会的要素との交わりを感じさせる。そして、随所に現れる大胆なリボンやフリルとの組み合わせは、今回の融合をポジティブなストーリーへと導いてくれる。
さらに、このダイナミックな融合の世界に、オリエンタルなファブリックが華を添えている。リラクシングなパジャマセットやロングドレスには、東洋の息吹を感じさせるランドエスケープパターンと、日本の陶器にインスピレーションを得たプリントのデニムが登場し、レッド ヴァレンティノガールの魅力である”自由奔放さ”も加味している。