プラダ(PRADA)の2013-14年秋冬コレクションがミラノで発表された。テーマはロウ・エレガンス(Raw Elegance)。ショーがスタートすると、会場の壁の四方に映し出された猫や女性、ファンのシルエットが一斉に動きだし、工場の廃墟を思わせるようなミステリアスな雰囲気の中、ファーストルックのモデルが登場した。
シルエット、コーディネート、レイヤード、スタイルの全てのバランスが新しい。バルキーなニットのカーディガンをワンピースの中にレイヤードさせ、更にオフショルダーのように片方の肩からストラップを落として着こなす。フロントのボタンは開け放し、はだけさせておいて、ウエストはクラシカルな太ベルトでマーク。トレッキングシューズのようなソールのサンダルにフェミニンかつエレガントなウェアを合わせることで新しいバランスを生み出している。
またスカートラインはタイトとフレアのシルエットがミックスされアシンメトリーに。ミンクやジャケットの供布で作られたボリュームスリーブも今季コレクションの特徴だ。アクセサリーは主に、太いベルト、ボストン型のボウリングバッグ、ティアドロップタイプのサングラスなどいずれもビッグサイズを合わせている。
グレー、ブラック、カーキなどダークトーンを基調としたカラーバレットに、中盤以降に登場するセルリアンブルーやヴィンテージ感のあるレッドやグリーン、メタリックカラーそしてフェミニンなパステルブルーやピンクのブロックチェックがコレクション全体にリズムを与える。40’s、50’s 、60’sなどクラシカルなエッセンスと共に、スポーティなジップやリブなどのディテールを織り交ぜることで、プラダが打ち出す「生」のエレガンスを表現した。