サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の2020年秋冬ウィメンズコレクションが、2020年2月22日(土)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「Metamodern Woman」。
今シーズンのサルヴァトーレ フェラガモが探求しているのは、“女性らしさ”の多様性。“女性らしさ”の定義は流動的かつ自由なものであるとしたうえで、イギリスの小説家 ヴァージニア・ウルフや、アメリカ合衆国の元大統領バラク・オバマの妻 ミシェル・オバマなど、現代を象徴し活躍する女性たちからインスピレーションを得た、知性に溢れ、柔軟で、勇敢な女性像を創り上げている。
1つのアプローチとしては、マスキュリンなムードを打ち出しながら、女性のセンシュアリティを引き出す手法があげられる。ピークドラペルのジャケットとハイウエストパンツを組み合わせたマニッシュなスーツスタイルは、時には胸元を露にするブラトップを差し込んでセクシーに。時にはウエストにコルセットベルトを巻いてボディラインを強調している。
サルヴァトーレ フェラガモが得意とするレザーウェアは、ダイナミックなシルエットやカッティングが印象的。しなやかなレザーで流れるようなドレープを生み出したアシンメトリーのドレスや、構築的にカットしたレザーをマントのようにあしらったアシンメトリーなロングコートなどがコレクション全体に躍動感をもたらす。
カラーはキャメル、グレー、バーガンディ、ブラックなど落ち着きのあるパレットがメイン。そこに、サルヴァトーレ・フェラガモの娘 フルヴィア・フェラガモがインスピレーション源として集めていた植物の画集からヒントを得た躍動感のあるボタニカルパターンのワンピースや、モデルが歩くたびに揺れ動き眩いばかりの輝きを放つチェーン装飾のスカートなどが、華やかさやリズムをもたらしている。
シューズはレースアップのエンジニアブーツや、サルヴァトーレ フェラガモを象徴するヴァラ・リボンをあしらったヌーディーカラーのロングブーツなど、マスキュリンとフェミニンが同居。バッグは、クロージャーにブランドのアイコンであるガンチーニを採用した、ミニマルなスクエア型のハンドバッグなどが姿を見せた。