シャネルの代名詞"ツイード"を使用した通称「シャネルスーツ」が、戦後再びファッション界で話題となったのもこの頃。
当時は男性服として取り入れられていたツイード素材も、現在ではお洒落なレディたちに向けて豊富なカラーバリエーションを揃えている。シックな印象の強いツイードのセットアップも、キャンディのようなキュートな色合いを選べばチャーミングなムードへと昇華。スカートは膝上丈のデザインを選んで、フレッシュさをプラスしよう。
60年代に入ると、ファッションはさらに自由に進化!これまでのクラシカルなムードから一変、カラフルでポップなデザインが流行する。白地にレッド・イエロー・ブルーの3原色を大胆に配したイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の代表作「モンドリアン」ドレスが世に出回ったのもこの頃だ。また音楽界では、イギリスのロックバンド「ザ・ビートルズ」が一世を風靡。彼らの細身のスーツにスリムなパンツという“モッズファッション”もまた、多くの若者に強い影響を与えた。
では、60年代のウィメンズファッションも、キーワードとその着こなし術と共に紹介していこう。
60年代、女性たちの間で大ブームとなったのが「ミニスカート」。足を隠すことを美徳してきたこれまでのファッションから一変した、そのアバンギャルドなスタイルは、当時賛否両論を巻き起こしたことでも知られている。
現在でも人気を誇るミニスカートは、60年代を意識したポップなカラーでトライして。白地のトップスと組み合わせて、そのカラーコントラストを楽しむのもオススメだ。
足元にエッジのきいたレザーブーツを差し込めば、甘辛ミックススタイルに。
愛と平和と歌を愛し、スローライフを謳歌する“ヒッピー”たちのファッションが流行したのもこの頃。Tシャツやジーンズ、フォークロアなどがメインに取り入れられた。
カラフルなTシャツ×ボヘミアン柄のボトムスという、エスニックテイストの強いスタイリングも、ポイントを押さえればグッと現代的な着こなしに。ボトムスは、大胆にミニ丈のデザインを選んでセクシーに着こなして。さり気なく上質なレザーバッグを取り入れて、シティライクな印象をプラスするのもグッド。
“男性が履くもの”と位置づけられていたパンツルックも、60年代には女性たちの中でも人気を集めるスタイルに。トップスとボトムスを繋げた「ジャンプスーツ」も、その影響を受けて流行した。
ラフなスタイリングになりがちなジャンプスーツは、素材で勝負!またスタイリッシュな印象をもたらすブラックをチョイスするのがオススメだ。全身を布で覆う分、首元を少し開けるなど、抜け感を作ることも忘れずに。