「50~60年代ファッション」をプレイバック!“リバイバルブーム”という言葉を耳にする近年、多くのブランドでも過去のテイストに回帰したアイテムが続々と発売されている。とはいえ、各年代を代表するファッションの特徴について、きっちりと答えられる人は意外にも少ないのでは?
本記事では、50年代&60年代のファッションを各カテゴリに分類。その当時のファッションの特徴と共に、“現代風”にアレンジした着こなしポイントを紹介していく。
戦後間もない1950年代は、これまでの長く苦しい時代から解放された人々による、新しい文化の幕開けの時代であった。映画界では、新星のごとく現れたオードリー・ヘプバーンが大流行。映画『麗しのサブリナ』で彼女が履いていた踝丈のパンツが、“サブリナパンツ”と命名されるほど、世間からの熱い注目を集めていた。
そしてファッション界にも、大きな変化の兆しが。戦時下で抑制されていた女性服は、新たなデザイナーたちの台頭によって、フェミニンライクなスタイルへと移り変わっていく。この「50年代ファッション」で主に抑えるべきキーワードは、4点。その当時のファッションの特徴と共に、“現代風”の着こなしポイントも押さえてみよう。
50年代女性服に大きな革命をもたらしたのが、ディオールの「ニュールック」。キュッと締まったウエストに、ボリューミーなフレアの広がるAラインドレスは、これまで保守的だった女性服の概念を覆す、フェミニンなデザインで一躍世の女性を虜にした。
現代風にAラインドレスを着こなすなら、甘さを程よく抑えてくれる「ジャケット」を取り入れるのがおすすめ。ベルトでウエストマークすれば、ドレスの美しいシルエットをそのままに楽しむことができる。
華やかなドレススタイルが流行した当時、特に人気のデザインだったのが「ポルカドット柄」。レトロなムード満載のキュートなドレスルックが街中に溢れた。
水玉模様のワンピースを、一枚で着こなすには勇気がいる人も多いはず。初心者の人にオススメなのは、テキスタイルもドット柄もダークトーンで統一したものをチョイスすること。ジャケットやパンプスもワンピースと同系色で揃えれば、水玉模様が浮き出ることもなく、スタイリッシュな表情に仕上げてくれる。
マーロン・ブランド主演の映画「乱暴者」などの影響を強く受け、この頃若者の間で流行った"バイカーファッション"も抑えておこう。革ジャン×革パン、そしてバイクという“不良スタイル”は、女性たちの間でも密かな人気を博していた。
現代風に着こなすなら、素材を意識してみて。エッジィな革ジャンには、シースルーのインナーやコットンパンツ合わせるだけで、ぐっと雰囲気が緩和される。より50年代ライクに仕上げたい人は、ポイントにスカーフを巻くのがおすすめ。