フェンディ(FENDI)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク3日目の2018年2月22日(木)に発表された。
今シーズンのフェンディは強さと柔らかさ、相反するものをドッキングさせている。強さを象徴的に示したのは、ボックス型のショルダーだ。真四角な側面を持つパワーショルダーは、クラシカルなジャケット、ベルト付きのコート、ファーコート、短い丈のケープなどに起用されている。
そういったパワフルなアイテムには、男性服などに用いられる様々なチェックパターンがよく似合う。ボクシーなシルエット、力強い色柄…そういった男性的でタフな世界の中で大きなファーラペルや中央に切り目を入れたオリジナルラペルがふわりと揺れ動き、優しいささやきを投げかけてくる。
一方、ソフトな一面を打ち出すのはシルクドレスの数々。肩から裾にかけてふわりと八の字に広がったラインは、少女趣味的でロマンチック。間にはレースが組み込まれ、背中やスカート部分にあしらわれた花刺繍が可憐な雰囲気を助長する。ボックスショルダーのピースと強さ・甘さの面で対比をなすとともに、こういったフェミニンなアイテムは足元はブーツなどできゅっと締めることで、これ1体で今季のキーワードである柔らかさと強さを体現している。
また、ロゴの起用も今季の象徴的な要素である。メゾンのアーカイブから選ばれたFFロゴが、スカートのスリットから、ファーコートのラペルから顔を出す。中盤以降はFFロゴのオンパレードとなり、モスグリーンやネイビー、キャメル、ブラックといった落ち着いた色彩のアウターやトップスの上で花を咲かせた。さらに、今季はアーティストとのコラボレーションによるFENDI / FILAのロゴもデビューしている。