2012年7月28日(土)~10月8日(月・祝)の期間、東京都現代美術館にて「Future Beauty 日本のファッションの未来性」展が開催される。ヨーロッパ主導のファッションの世界に新しい価値観を提示し、影響を与えてきた三宅一生や川久保玲(コム デ ギャルソン)、山本耀司ら偉大なデザイナーたちを輩出し、今も「原宿スタイル」や「コスプレ」などでユニークなファッション文化で世界から注目を浴びる日本。今後も日本のファッションを世界に発信し続けるために、日本ファッションの真髄とその力とは何かを、その過去30年を振り返りながら模索していく展覧会だ。
写真左)川久保玲(コム・デ・ギャルソン)1983年秋冬 京都服飾文化研究財団所蔵、
株式会社コム デ ギャルソン寄贈、林雅之撮影
この展覧会はすでにロンドンとミュンヘンにて「Future Beauty 30 years Japanese Fashion」展として開催され、高い評価を得た。日本凱旋ともいえる今回は、新たな作品を加えバージョンアップした形で公開される。
会場には、1970~80年代より活躍するデザイナーたちの作品から、サカイ、ミントデザインズ、アンダーカバー、まとふ、アンリアレイジなど近年活躍めざましい若手デザイナーの作品まで約100点が出展される予定。他にもファッションショーなどの映像や、三宅一生、川久保玲、山本耀司のドキュメンタリー(バービカン・アート・ギャラリー編集 2010年)、「都市とモードのビデオノート」(ヴィム・ヴェンダース監督 1989年)などの映像、そしてブランドのプレスリリースやショーへの招待状などといった貴重な資料も展示される。展示はそれぞれ「陰影礼賛」、「平面性」、「伝統と革新」、「服との対話」と名付けられた4つのセクションで構成。展示デザインは気鋭の建築家、藤本壮介が担当しており、各セクションの個性を活かしつつ作品の美しさも見事に引き出した展示となっている。
写真右上)山本耀司1983年春夏 京都服飾文化研究財団所蔵、小山壽美代氏寄贈、広川泰士撮影
日本ファッションの過去から現在を語る関連企画としてトークイベント、ワークショップなどの実施も予定。
本展のレポート、デザイナーへのインタビューなどはこちらの記事でチェック:
日本ファッションの30年をたどる大規模展 - ミントデザインズ、アンリアレイジなどデザイナーインタビュー
【出展デザイナー】
三宅一生、川久保玲(コム デ ギャルソン)、山本耀司、阿部千登勢(サカイ)、新居幸治+新居洋子(エタブル・オブ・メニー・オーダーズ)、荒川眞一郎、石黒望(ノゾミ イシグロ)、太田雅貴(オオタ)、小野塚秋良(ズッカ)、大矢寛朗(OH! YA?)、勝井北斗+八木奈央(ミントデザインズ)、小島悠(システレ)、栗原たお(タオ コム デ ギャルソン)、高田賢三(ケンゾー)、高橋盾(アンダーカバー)、滝沢直己(イッセイ ミヤケ)、立野浩二(コージ タツノ)、玉井健太郎(アシードンクラウド)、津村耕佑(ファイナルホーム)、中章(アキラナカ)、長見佳佑(ハトラ)、廣川玉枝(ソマルタ)、堀内太郎(タロウ ホリウチ)、堀畑裕之+関口真希子(まとふ)、皆川明(ミナ ペルホネン)、森永邦彦(アンリアレイジ)、渡辺淳弥(ジュンヤ ワタナベ) 他
【参考】出展するブランド(デザイナー)の最新コレクション
左)ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto) 2012年秋冬コレクション
中央)アンリアレイジ(ANREALAGE) 2012年秋冬コレクション
右)サカイ(sacai) 2012年秋冬コレクション
【開催概要】
「Future Beauty 日本ファッションの未来性」
期間 : 2012年7月28日(土)~10月8日(月・祝)
会場 : 東京都現代美術館 企画展示室3階
住所 : 東京都江東区三好4-1-1
休館日 : 月曜日(ただし9/17、10/1、8は開館、9/18は休館)
開館時間 : 10:00~18:00(入場は17:30まで)
URL:http://www.mot-art-museum.jp