トクコ・プルミエヴォル(TOKUKO 1er Vol)の2018年春夏コレクションが、2017年10月20日(金)東京・渋谷ヒカリエで発表された。毎シーズン世界各国の民族衣装からインスピレーションを得ていて、今回のテーマは「アフリカ」だ。
ショーは、南アフリカの「ンデベレ族」の正装で始まった。イエロー、ブラック、ブルーのストライプ柄のマントを羽織り、中にはンデベレの伝統柄がプリントされたトップスとロングスカート、頭部にはカンガの様な布を巻いている。
その後もンデベレの伝統柄を異国情緒漂う春夏らしい洋服へとアレンジし、続々と登場した。
フランス・パリでも人気のアフリカンワックス柄を使用したカラフルなドレスは、アフリカ衣装の色彩美を最も反映したシリーズと言えるだろう。異なる柄を複数重ね、フリルでボリュームを出し、色彩のみならずシルエットまでもが華やかな印象だ。
アフリカの動物たちを洋服に閉じ込めたシリーズは、野生に生きる動物のしなやかな美しさがそのまま衣服の美しさとして反映されていた。ボリュームのあるスカートは、モデルが歩くたびに揺れ、プリントされた動物に生命を与えたようだ。
最後に登場した「ファンタジックキューブ」は、今回最も目を奪われた洋服の一つだろう。純白の丸いフォルムのドレスが場内暗転になると、ドレス内側から輝きだした。アフリカが持つ生命の神秘を感じさせ、ショーの集大成ともいえるフィナーレであった。