ファイブノット(5-knot.....)の2018年春夏コレクションが、2017年10月19日(木)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
今シーズンは、デザイナーが旅行で訪れたポルトガルの町“ナザレ”から得たインスピレーションをもとにしたクリエイション。海に面している“ナザレ”は、眺めが美しく、またビッグウェーブが来るサーフポイントとしても有名な町だ。町の景観の中の色彩や、日常的な要素、また気候を反映したピースやスタイリングが並ぶ。
色彩豊かな植物柄は、ポルトガルのタイル“アズレージョ”や建築様式“マヌエル様式”がアイディアの源となっている。布地に隙間なく描かれたボタニカルプリントは、群生する植物のエネルギッシュな美しさを表す。赤をベースにしたエキゾチックな植物柄の豪華な彩りは、柔らかな素材に乗せることで開放的なムードを描き出す。
カラフルな紐を使ったスタイリングは、旅先で見かけた洗濯物から着想を得た。“ナザレ”で、赤や黄色の紐にカラフルな洋服を吊るして洗濯物を干す光景に出会い、その色鮮やかな様子を投影している。ウエスト部分に巻き付けて、シルエットに変化をつけてみたり、首に巻いてアクセサリーの様に使用してみたりと、まるで海風を受けているかのように、コーディネートに動きを生み出す。
所々で登場するビビッドカラーのエナメルストレッチは、彩りのアクセント。ソックスやトップス、パンツなどポイントで使用され、鮮やかなカラーが思わず目に飛び込んでくる。
多彩なカラーやシルエットで登場したデニムは、レイヤードのスタイリングで表情豊かに。ラメで輝くパープルのコートとジャケットに重ね合わせたベアトップのデニムワンピースは、タイトなシルエットで上品な印象に。ギンガムチェックのデニムブラウスには、透け感のあるブラックのオーガンジーワンピースを合わせ、軽やかな雰囲気を演出している。
また、ファイブノットが第13回「DHL デザイナーアワード」を受賞したことが発表された。海外展開の拡大も含め、今後のブランドの発展を予感させる受賞となった。