これからの展望をお聞かせください。
これからは、育てていかないといけないと思っています。今、モード学園で講師をしているので、在学中に一ヶ月くらい一緒に働いて、そのうちに私のメンタルを分かってくれる学生が来てくれたらいいなと思います。
どんなデザイナーを育てたいですか?
いろんなものに頼らない人ですね。手を動かせないトーキングデザイナーにはなって欲しくない。きっちりできる人じゃないと、次の工程の人が困ってしまうので、人しっかり話しながら服作りできる人がいいなと思います。
これからも楽しみですね。
楽しみなのか、苦しみなのか。なかなか学んでくれないし、学んでもすぐに独立してしまうし。続けていけるかどうか、問題はそこにありますね。
逆に若い子世代に期待することは?
海外に行けるだけのメンタルは養って欲しいですね。自分が正しいはずでもどこか引いてしまう人が多いので。同等に戦える人でないと。
今、感触として思っているのが、打てば響くようなものが、日本人はないんですね。さっさと来ないんですよ。言ったら、そのまま、返事して終わり。
私の知ってる中国出身の男の子とかすごいですよ。私のファッションショーみにきて、気づいたらバックステージでヘアメイクしてるんですよ。たった22歳なのに、押しの強さも、必要なものは自分でつかまえにいけることも、眼を見張るものがある。それでいて、謙虚だから強引に来られても嫌味なところがない。お店を持つんだ!ていってロゴももう作ってて今物件探してるんです。
こんな風に、チャンスは何処にでもあるはず。だから私はそれを、彼のようにものにして欲しいと思います。
Interview and text by Saki Mitake