アニメーション映画『はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜』が、2017年11月11日(土)より新宿ピカデリーほか全国の劇場で公開される。「はいからさんが通る 後編 〜東京大浪漫〜」は、2018年公開予定。
原作の「はいからさんが通る」は、1975年〜1977年まで「週刊少女フレンド」にて連載された、大和和紀による漫画作品。1978年にはテレビアニメシリーズ(全42話)が放送され、その後、劇場実写映画(1987年公開 主演 南野陽子・阿部寛)、TVドラマ(1979年、1985年、2002年)など、これまでに多くのメディアミックス展開がされてきたが、今回連載40周年を記念して、新作劇場アニメーションとして前後編で復活。後編では、旧テレビアニメシリーズでは未完となった原作のラストエピソードまでを初めて完全アニメ化する。
時は大正。女学校に通う17歳の花村紅緒は、いつも明るくケンカっ早いところのあるじゃじゃ馬娘。親友の環とともに楽しい学園生活を送り、恋も結婚相手も自分で選びたいと思っている。そんなはいから娘が出会ったのは、笑い上戸なイケメン、伊集院忍少尉。実は彼が祖父母の時代から決められていた許婚であることを知った紅緒は、それに反発。愛のない結婚を阻止しようと奮闘して騒動を巻き起こすが、少しずつ少尉に心惹かれていく。
剣道では向かうところ敵なし、お転婆のじゃじゃ馬娘。年頃の女学生なのに、裁縫や家事全般が苦手で、男手ひとつで育てた父を心配させている。いつも明るく裏表のないフェアな性格で、周囲の人たちを惹きつける愛されキャラ。
紅緒の許婚である、イケメン陸軍少尉。華族である伊集院伯爵家の息子とドイツ人の母との間に生まれたハーフ。知勇兼備に加え、家族思いで部下思い。さらに笑い上戸というチャーミングな一面もあるまさに王子のような存在で、女性達から絶大な人気を誇る。
紅緒が入社した出版社「冗談社」の社長であり、『冗談倶楽部』の編集長。豊かな長髪も目をひく美男だが、女性が苦手で触れられるとじんま疹が出てしまう。ひょんなことから、紅緒を編集者として雇うことに。
伊集院の部下で、ともにシベリアに出兵した軍曹。満州に残って馬賊となり、一団は“黒い狼”と呼ばれて恐れられる存在に。左頬に十字の傷がある隻眼のワイルドな容貌で、ぶっきらぼうななかに優しさを持つ。
紅緒より一歳年下の幼なじみで、歌舞伎の女形役者の美少年。穏やかな性格ゆえ子どもの頃から紅緒に翻弄されているが、実は彼女に片思いをしており、紅緒の許婚の登場にとある一大決心をする。
紅緒と同じ女学校に通っている親友。美しさと聡明さを併せ持ち、華族のお嬢様でありながら進歩的な思想に傾倒している。女性として誰よりも自立心が強く、紅緒のよき相談相手であり、お手本にしている人物。