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写真家・奈良原一高の作品展「消滅した時間」が東京・赤坂で開催 - 戦後を描く約40点

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奈良原一高の作品展「消滅した時間」がフジフイルム スクエア(FUJIFILM SQUARE)写真歴史博物館で開催。期間は2016年6月1日(水)から9月30日(金)まで。

写真家・奈良原一高の作品展「消滅した時間」が東京・赤坂で開催 - 戦後を描く約40点 | 写真
「色」〈ジャパネスク〉より 1968年 【第一部】
©奈良原一高

奈良原一高は、美術家の靉嘔(あいおう)や池田満寿夫らと活動していた1956年に開催した初の個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家として名を馳せた。個人の視点から描き出す新しいフォト・ドキュメンタリーで、戦後日本の写真表現を切り拓いた彼は、その旗手として国内外を拠点に精力的に作品を発表。1990年以降は病に襲われながらも、それを題材に好奇心あふれる作品を生み出してきた。

写真家・奈良原一高の作品展「消滅した時間」が東京・赤坂で開催 - 戦後を描く約40点 | 写真 写真家・奈良原一高の作品展「消滅した時間」が東京・赤坂で開催 - 戦後を描く約40点 | 写真
左) 「インナー・フラワー ばら・ティネケ」 〈空〉より 1991年 【第二部】
右) 「沈黙の園」〈王国〉より 1958年 【第
部】
©奈良原一高

本展のタイトル「消滅した時間」は1970年から4年間に渡ってアメリカで撮影され、1975年に出版された写真集のタイトルに由来している。これは彼にとって、写真家として生きていく自分を発見した作品である。本展では、写真集の出版された時代を分岐点に、2つの時代に分けて、それぞれに〈消滅した時間〉を含む20点を2部構成で展示。

第一部は「近くて遥かな旅 1954–1974」と題し〈無国籍地〉〈人間の土地〉〈王国〉などのフォト・ドキュメンタリーを、第二部は「眺めの彼方 1970–2002」と題し、〈復活〉〈インナー・フラワー〉などの実験的な作品を中心に、約半世紀におよんだ多彩な代表作の数々をダイジェストで展観する。

【開催概要】
FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館企画写真展
奈良原一高 作品展「消滅した時間」
開催期間:
第一部「近くて遥かな旅 1954–1974」:2016年6月1日(水)~7月31日(日)
第二部「眺めの彼方 1970–2002」:8月1日(月)~9月30日(金)
時間:10:00~19:00(入場は18:50まで) ※会期中無休
会場:FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館
住所:東京都港区赤坂9丁目7番3号
TEL:03-6271-3350

Photos(5枚)

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