パリ・コレクションで活躍するインド人デザイナー、マニッシュ・アローラ(Manish Arora)がパコ ラバンヌ (Paco Rabanne)のウィメンズファッション部門のアーティスティック・ディレクターに就任することが発表された。ファーストコレクションは2012年春夏コレクションで発表される。
パコ ラバンヌは1966年にデザイナーパコ・ラバンヌによって設立され、オートクチュールを牽引した60年代を代表する伝説的ブランド。メタルなど特殊な素材を、針と糸ではなくペンチや接着剤を用いて服に仕立てるという独創的な手法でファッション界に衝撃を与えた。パコ・ラバンヌ自身は2000年に引退し、 2006年はブランドのファッション部門を閉鎖。その後は香水をメインビジネスとしていた。最近では、ラバンヌのアイコンであるバッグ「le69」をコムデギャルソンとのコラボレーションで復活させる等、ブランド再生への道を画策していた模様。
マニッシュ・アローラは1997年に自身のブランドを設立し、ニューデリーを中心に活躍している。2005年にロンドンコレクションにデビュー、2007年より発表の場をパリに移している。パワフルなデザインで知られる注目若手デザイナーのひとり。自身のコレクションもこれまで通り続けるとのこと。
Manish Arora 2011S/S 詳細:「マニッシュアローラのパワフルな2011年春夏コレクション」
伝説の超前衛的ブランドと、独特の感性で刺激的なデザインを生み出す現代の注目デザイナーのコラボレーションによってどんなコレクションが生まれるのか、1年後がとても楽しみだ。