展覧会「ポップ・アップ・アート 〜コレクションとパフォーマンスを楽しむ」が、金沢21世紀美術館にて、2024年7月15日(月・祝)まで開催される。
展覧会「ポップ・アップ・アート 〜コレクションとパフォーマンスを楽しむ」は、無料で入場できる金沢21世紀美術館の「交流ゾーン」を会場に、同館のコレクションを紹介。須田悦弘や島袋道浩、ライアン・ガンダーなど、12組の作家の作品を展示する。
須田悦弘は、作品とそれが設置される場所が密接に関わりあう展示を行ってきた。近年は、花や草をモチーフに、精巧に掘り上げ彩色した木彫り彫刻を手がけている。本展では、まるで手折られて地面へ落ちゆく瞬間を留めたような《バラ》や、小さな草が芽吹くささやかな場所に目を向けるかのような《雑草》を展示する。
一方、ライアン・ガンダーは、日常生活で気に留めることのない「当たり前」の物事に注目し、ユーモアを交えつつさまざまな問いを投げかける作品を展開している。本展では、《あなたをどこかに連れて行ってくれる機械》を紹介。同作は、地球上のある場所の緯度・経度を、壁に埋め込んだ発券機からプリントする作品であり、想像次第で自由な旅ができることを示唆するものとなっている。
そのほか、螺旋状の構造体があたかも宙に浮いたかのような、サラ・ジーのインスタレーション《喪失の美学》や、段ボール箱自身が人々との交流や自らのアイデンティティについて語りかける、島袋道浩の《箱に生まれて》、アパートという私的な空間を舞台に日常と非日常を描く、さわひらきの初期映像作品などを展示する。
さらに、会場内の「プロジェクト工房」では、テクノロジーや環境、人間性の探究をテーマに活動するヤノベケンジの作品を一挙公開する。
展覧会「ポップ・アップ・アート 〜コレクションとパフォーマンスを楽しむ」
会期:2024年4月6日(土)〜7月15日(月・祝) 会期中無休
会場:金沢21世紀美術館 交流ゾーン
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
開場時間:10:00〜18:00
観覧料:無料
■出品作家
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス、ライアン・ガンダー、シルパ・グプタ、小金沢健人、さわひらき、島袋道浩、ローリー・シモンズ、須田悦弘、サラ・ジー、トーチカ、パトリック・トゥットフオコ、ヤノベケンジ
【問い合わせ先】
金沢21世紀美術館
TEL:076-220-2800