オランピアさん自身は、どんな服を着るのが好きですか?
私は着心地がいいものが好きです。今日みたいなフーディやスカートとか。なぜだか分からないけれどパンツは履かず、いつもスカートですね。そして日中の足元はずっとフラットシューズです。
でも夜はもっとドレスアップしますよ。セクシーなドレスにタイツを履き、赤いリップをひいて……。
夜は、ご自身の2014-15年秋冬コレクションみたいな感じなんですね!
ええ、とても高いハイヒールを合わせます。それから私は日中も夜も、ブラックより明るい色の服を着るのが好きです。
もしお休みの日があったら何がしたいですか?
読書をしたり、映画館やミュージアムに行ったりしたいです。あと家族にも会いたい。
家族にはよく会うのですが、そのときは皆でランチしたり、兄の子どもたちと公園で遊んだりしています。
ところでオランピアさんは、一時期、東京に住んでいてDJをやっていたそうですね。
2000年に日本に来たとき、完全にこの国に恋をしてしまいました。10日間滞在する予定だったのですが、2週間、1ヵ月と延長。「ずっとここにいたい!」と思い、帰国後も早くまた行きたいといつも考えていました。
その後ジル・デュフールのもとで働いていたときも、彼と一緒に何度か来日しました。そのとき、私の友達でグラフィックアーティストのアンドレ・サレヴァ (André Saraiva)が、東京にクラブ、ル バロン ド パリ(Le Baron de Paris)をオープンして、「DJとして働いてくれる人はいない?」と言うので、私は「オーケイ♪」と返事をして、しばらく日本にいることになりました。
日本でDJを始める前からも、私は何度かパリのルバロンでDJをやったことがあるのですが、そこまで本格的ではありませんでした。
左) 「The Sailor Who Fell from Grace with the Sea/Yukio Mishima (午後の曳航/三島由紀夫)」と刺繍された本クラッチ
右) オランピア・ル・タンの父、ピエール・ル・タンのイラストが描かれたビオトープ限定のフーディ
他の国と比べ、なぜ日本が好きだと感じたのでしょうか?
建築が好きですね。あとは人やカルチャー、それから食べ物も……。
他のどこと比べても、日本はまるで別世界のように全然違うんです。安全だし、きれいだし、穏やかだし。それは忙しい都市でさえも。日本にいるとき、ストレスをあまり感じないし、居心地よく感じます。“バブル”の中にいるような気分ですね。ここに住んでいる人は感じないのだと思いますが。
母はイギリス人なので、私はロンドンで生まれましたが、その後すぐパリに行きました。大学生のとき1年だけロンドンに住んだことはあるので、長期的に住んだことがあるのは、パリ、ロンドン、そして日本だけです。
それでは、最後に滞在中の予定を教えてください。
実はこれから一週間、タイに旅行して、ヨガをしてきます!久し振りの休暇です。そしてパリに帰って、またすぐに次のコレクションに取り掛かるわ!
Interview and Text by Kanae Kawasaki