企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」が、京都の福田美術館にて、2023年7月14日(金)から10月9日(月・祝)まで開催される。その後、群馬の高崎市美術館ほか、全国を巡回予定だ。

夢二の多岐にわたる創作を紹介

大正ロマンを代表する画家・詩人である、竹久夢二(たけひさ ゆめじ)。「夢二式美人」と呼ばれるセンチメンタルな女性像を描いて人気を集めるばかりでなく。小説の挿絵、楽譜の表紙デザイン、本の装幀、そして俳句や作詞を手がけるなど、多彩な才能を発揮した。

明治17年(1884年)岡山に生まれた夢二は、明治34年(1901年)に上京して早稲田実業学校へ通うも、雑誌『中学世界』への投稿作品が入選したことを機に中退。東京を拠点に活動し、画集や詩画集を刊行して人気を博した。また、生涯にわたって美人画を数多く残しており、その題材となった恋愛遍歴についても多く評伝されている。榛名山に美術研究所の設立を夢見ていたものの、結核を患い49歳でこの世を去った。

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」は、福田美術館が所蔵する国内有数の夢二コレクションから約230点の作品を紹介する回顧展。夢二式美人の絵画をはじめ、夢二の憧れの地・長崎ゆかりの代表作「長崎十二景」、セノオ楽譜のなど表紙原画、小説や俳句などを通して、多岐にわたる夢二の創作に光をあてる。

展覧会概要

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」
会期：2023年7月14日(金)〜10月9日(月・祝) 会期中に展示替えあり
［前期 7月14日(金)〜8月28日(月) / 8月30日(水)〜10月9日(月・祝)］
会場：福田美術館
住所：京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
開館時間：10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：8月29日(火)
入館料：一般・大学生 1,500円(1,400円)、高校生 900円(800円)、小・中学生 500円(400円)、幼児 無料
※障がい者および介添人1名までは各900円(800円)
※( )内は20名以上の団体料金
※嵯峨嵐山文華館両館共通券は、一般・大学生 2,300円、高校生 1,300円、小・中学生 750円、障がい者および介添人1名まで 各1,300円

■巡回情報
・高崎市美術館
会期：2023年11月11日(土)〜2024年1月14日(日)
住所：群馬県高崎市八島町110-27
※全国を巡回予定

【問い合わせ先】
福田美術館
TEL：075-863-0606(代表)