企画展「浮世の華 描かれた港崎」が、横浜市歴史博物館にて、2023年5月7日(日)まで開催される。
横浜は、1858年(安政5年)に締結された日米修好通商条約により、翌年に開港した。以後、急速に変貌する横浜に対する人びとの関心を反映するかのようにして、横浜の街並みや新たな名所、外国人の風俗、西洋文化を主題に数多くの浮世絵が発行されている。当時、浮世絵は主要なメディアとしての役割を担っていたのだ。
浮世絵に取り上げられた主題のひとつに、横浜の街づくりとともに建設された「港崎遊廓(みよざきゆうかく)」を挙げることができる。港崎遊廓は当時の絵師にとって魅力的な画題となり、遊郭を中心に街並みを描きだしたもの、遊郭を背景に人物を大きく配置したもの、華やかな遊郭内で遊興する外国人を描いたものなど、さまざまな浮世絵が描かれることになった。
企画展「浮世の華 描かれた港崎」では、かつて横浜に存在した港崎遊廓の歴史と記憶を、横浜開港資料館が所蔵する資料を中心に紹介。歌川豊国(三代)・五雲亭貞秀《岩亀楼并ニ異客之図》や歌川豊国(三代)・歌川国時(二代)《源氏君花街遊覧 岩亀楼》をはじめ、遊郭を描いた浮世絵などを展示する。
企画展「浮世の華 描かれた港崎」
会期:2023年3月18日(土)~5月7日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 3月18日(土)~4月9日(日) / 後期 4月11日(火)~5月7日(日) ]
会場:横浜市歴史博物館 企画展示室
住所:横浜市都筑区中川中央1-18-1
開館時間: 9:00~17:00(券売は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:
・企画展のみ=一般 800円、高校・大学生 600円、小学生・中学生・横浜市内在住の65歳以上 300円
・企画展・常設展共通=一般 1 ,000円、高校・大学生 700円、小学生・中学生・横浜市内在住の65歳以上 350円
【問い合わせ先】
横浜市歴史博物館
TEL:045-912-7777