1950年代、レネ カオヴィラがシューズの制作をスタート。
レネ カオヴィラはイタリアの高級婦人靴ブランド。ベルベットのサンダルやパンプスが人気。
1930年代、レネ・カオヴィラの父がオーダーメイド的(クチュールに近い)なスタイルで靴作りを行っていた。イタリア・ヴェネチア郊外のストラ地方を拠点にしており、職人が手作りで生産するものであった。ヴェネチアという立地もポイント。美しい町並みは、多くの優秀なクリエーターを引きつけ、シューズづくりでは欠かせない匠な手仕事、クラフツマンシップとうまく融合してきた。
1938年に生まれたレネ・カオヴィラは、1950年代にパリとロンドンでデザインを学ぶ。イタリアに戻り、父の手法に、自身のスタイルを加えた形でシューズデザインをスタートした。アートとファッションを結びつけたコレクションが徐々に評判を集めるようになった。レネは、60年代にファミリービジネスを受け継いでいく。この時期からシューズマーケットの中でトップブランドとして認知されるようになる。
70年代にヴァレンティノに才能を認められ、ファッションシーンの表舞台に登場、以後「ヴァレンティノ・フォー・レネ カオヴィラ」などのコラボレーションを行う。その後もカール ラガーフェルドのシャネル、クリスチャン ディオールなどとコラボレーションを行う。