クライムサスペンス映画『渇きと偽り』が、2022年9月23日(金)より全国公開される。主演は、エリック・バナ。
映画『渇きと偽り』は、作家ジェイン・ハーパーのデビュー作にして世界的ベストセラーとなったミステリー小説『渇きと偽り』を映画化した作品。映画化にあたり、オーストラリア最高峰の映画人たちが結集し、干ばつに喘ぐオーストラリアの田舎町を舞台に、至高のクライムサスペンスを描く。入念に仕組まれた伏線と意外な真相、そして過去と現在が巧みに交錯していく構成に、心を引き込まれるような感覚を味わうことができる。
また、『渇きと偽り』のストーリーにおいて重要な要素となるのが、長い間雨が降らず、渇ききった不毛な大地。近年気温上昇や異常気象といった気候変動の影響を受け、干ばつが長期化しているオーストラリア郊外の現実の姿ともリンクしており、観光大国オーストラリアがいま直面している問題や風景をリアルに映し出している。
主人公アーロン・フォークは、旧友ルークの葬儀に参列するため20年ぶりに故郷の田舎町を訪ね、謎が残る事件を捜査することとなった。ルークはウサギ狩りから帰宅すると妻子を殺し、心中したと疑われている。
フォークは地元警察官レイコーと、ルークの死体が発見された場所へと向かう。そこは、フォークが若かりし頃に釣りをしたこともある湖があった場所だが、かつては湖の底だった土地が、長く続く干ばつの影響により今は完全に渇ききった大地に。変わり果てた故郷の姿にフォークは愕然とする。そこにはまだ、ルークの血が雨に流されることなく生々しく残されていた。フォークとレイコーは、事件の真相を追い、捜査を始めることになる。
主人公のフォークを演じるのは、『渇きと偽り』が12年ぶりのオーストラリア映画主演となるエリック・バナ。その他、ジュネヴィーヴ・オーライリー、キーア・オドネル、ジョン・ポルソンと、オーストラリアの実力派俳優たちが脇を固める。
■主人公アーロン・フォーク…エリック・バナ
旧友であるルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに帰郷。干ばつが続く町に留まり、謎が残された事件を操作することになる。
■レイコー…キーア・オドネル
地元警察官。
■グレッチェン…ジュネヴィーヴ・オーライリー
■ホイットラム…ジョン・ポルソン
■ルーク
フォークの旧友。ウサギ狩りから帰宅後に妻子を殺し、心中したと疑われている。
■エリー・ディーコン
未解決事件の犠牲者。17歳で命を落とす。
〈映画『渇きと偽り』あらすじ〉
メルボルンの連邦警察官アーロン・フォークは旧友であるルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに故郷に帰ってきた。自ら命を絶つ前に自身の妻と子供を殺したとされるルークは、10年以上も干ばつが続き、狂気に襲われたこの土地の犠牲者だと思われていた。気が進まないながらも、町にとどまって捜査を行うことにしたフォークは、自身の古傷となっている、当時17歳のエリー・ディーコンの死に向き合うことになる。
フォークは数十年も離れて起こった2つの犯罪はつながっているのではないかと疑う。ルークの無実だけでなく、自身の無罪を証明すべく奔走するフォークは、彼に向けられた偏見や、怯えた住人たちが抱える鬱屈とした怒りと戦うことになる。果たしてルークは本当に家族を殺したのか。そして過去の未解決事件の犠牲者、エリーの死の真相とは。
【詳細】
映画『渇きと偽り』
公開日:2022年9月23日(金)
監督:ロバート・コノリー
出演:エリック・バナ、ジュネヴィーヴ・オーライリー、キーア・オドネル、ジョン・ポルソン
原作:『渇きと偽り』(ジェイン・ハーパー/青木創 訳) ハヤカワ文庫刊
配給:イオンエンターテイメント
2020年/オーストラリア/英語/117分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:The Dry/字幕:風間綾平/G