フランスのアニマライズ・スリラー映画『動物界』が、2024年11月8日(金)より公開される。
映画『動物界』は、人間が様々な動物に“突然変異”する奇病が蔓延している近未来を描くアニマライズ・スリラー。人種差別をはじめ、移民、ルッキズム、感染症など現代的なテーマを内包しつつ、濃密なスリルあふれる映像世界で観客を未知なる領域へと没入させていく。終末的なSF、肉体の異常変容を題材にした新種のボディ・ホラー、もしくは社会風刺と、様々な解釈が可能な作品だ。
フランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞では『落下の解剖学』を凌ぐ最多12部門のノミネートを達成し、ヒットを記録。劇中では、カメレオン、鳥、タコ、センザンコウ、さらにはクマのような新生物など、人間から動物化した生物の姿をはじめ、極限の状況が一層緊迫化していく様子など、目の離せない衝撃の展開が繰り広げられる。
主人公・フランソワ…ロマン・デュリス
最愛の家族を守り抜こうとする父親。妻のラナが突然変異により動物に変化し、施設に隔離されていたがある日移送中の事故により行方不明に。息子のエミールとともにラナを探す。
エミール…ポール・キルシェ
フランソワの16歳の息子。父とともに母・ラナの行方を探すが、自分自身も少しずつ動物化していく。
ジュリア…アデル・エグザルコプロス
失踪者の捜索を指揮する憲兵隊の曹長。
主人公のフランソワを演じるのは、ジャック・オディアールの『真夜中のピアニスト』やフランソワ・オゾンの『彼は秘密の女ともだち』といった作品に出演し、セザール賞主演男優賞に5度ノミネートされた経歴を持つロマン・デュリス。また、『Winter boy』のポール・キルシェや、『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコブロスといった実力派俳優がキャストに名を連ねている。
人類は原因不明の突然変異によって、徐々に身体が動物と化していくパンデミックに見舞われていた。“新生物”はその凶暴性ゆえに施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもそのひとりだった。しかしある日、移送中の事故によって、彼らは野に放たれる。フランソワは16歳の息子エミールとともにラナの行方を必死に探すが、次第にエミールの身体に変化が出始める。人間と新生物の分断が激化するなかで、親子が下した最後の決断とは?
【作品詳細】
映画『動物界』
公開日:2024年11月8日(金)
監督・脚本:トマ・カイエ
出演:ロマン・デュリス、ポール・キルシェ、アデル・エグザルコプロス、トム・メルシエ、ビリー・ブラン
原題:LE RÈGNE ANIMAL
英題:THE ANIMAL KINGDOM