1889年に創設された歴史あるパリのキャバレー、Le Paradis Latin(パラディ・ラタン)にて発表されたジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER) 2014年春夏コレクション。BBCワールドワイドにて放映されているインターナショナルテレビ番組、『Dancing with the Stars(ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ)』からインスピレーションを受けている今シーズンは、ゴルチエならではのパラダイスともいえるラテンダンスクラブの空間が生み出された。
モデルがランウェイ上でバックミュージックに合わせて踊り、審査員も演出に加わるという、ダンスクラブのように盛り上がったショー。オーバーサイズのパンツやミニスカートにプリントTシャツを合わせるなど挑発的なスタイルのモデル達がダンスを披露した。キーアイテムとなったレザーバイカージャケットはコーディネートに合わせて様々なスタイルが提案された。特に斬新なのは、シースルーのペンシルスカートにデニムショートパンツを合わせたスタイルだ。
また、ドレススタイルも多く展開。露出の多いビスチェスタイルや、ジャズダンスなどで着られるドレスを思い起こさせる、きらびやかなスパンコールの衣装。その他にもチュール素材が使われた、アシンメトリーのヌードカラードレスなど、ダンスシーンを華やかにするスタイルが数多く登場した。
子どもが学校で使うノートのカバーの柄はコレクションの随所に見られる。この柄のプリントはシルク地のチュニックをはじめ、スカートやジャケットにも使われた。さらにはジュエリーやシューズ、ハンドバッグに到るまで様々なアイテムに活かされている。
ショーの最後にはゴルチエ本人もモデル達のダンスに加わるなど、エネルギーに満ち溢れ、ダンスを踊り出したくなるような楽しさに溢れるコレクションになった。