展覧会「Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展」が、東京都現代美術館にて、2022年3月19日(土)から6月19日(日)まで開催される。

第2回「TCAA」受賞者・藤井光と山城知佳子の作品を展示

「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA)」は、東京都とトーキョーアーツアンドスペースが創設した、海外での展開も含め、さらなる活躍が期待できる国内の中堅アーティストを対象とした現代美術の賞だ。「TCAA 2020-2022 受賞記念展」では、第2回となる「TCAA」受賞者の藤井光(ふじい ひかる)と山城知佳子(やましろ ちかこ)の作品を、個展形式で紹介する。

1976年生まれの藤井光は、国内外の歴史的事象や、それにより顕在化した社会構造の不条理を主題に、映像インスタレーションを制作。史実を実証的に検証しつつ、常に現在の視点を持ち込むことで、同時代の社会的諸問題に応答することを試みてきた。本展では、戦後の、絵画をめぐる議論を、アメリカ占領軍が残した公文書から考察する新作を発表する。

一方、1976年に沖縄で生まれた山城知佳子は、出身地である沖縄を舞台に、映像や写真作品を手がけてきた。独自の歴史や文化を有する沖縄における、戦争の継承や戦後の政治的構造に着目し、肉体や声といった身体を通じて問題提起を行うとともに、物語性を導入することで新たな視点から沖縄を捉えている点も特徴である。本展では、沖縄のリサーチを軸とする新作に加えて、これにつながる過去作品を紹介する。

展覧会概要

展覧会「Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展」
会期：2022年3月19日(土)〜6月19日(日)
会場：東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所：東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間：10:00〜18:00
休館日：月曜日(3月21日(月・祝)は開館)、3月22日(火)
観覧料：無料