シーズンにこだわることなく女性のあり方を追求するアキラナカ(AKIRA NAKA)の2010S/Sシーズンのコレクション。今回は前回と同様に強い女性像をイメージした中にあるフェミニンがコレクションテーマ。
嵐の夜、霧の中を前に強く前に進む女性、ショーの会場はそんな雰囲気に包まれた。1人1人のモデルはワイルドで睨みつけるような強い視線。それでも女性にしか持ちえない美しさ、高貴さを感じる。「メンズに使うディテールを多く使用された中にも男性にはなりえない女性らしさを表現したかった」というデザイナーのアキラナカ氏。マスキュリンな服、もし仮にメンズウェアを着たとしても、「女性」であることによる「フェミニン」がどこかに存在しているといったメッセージが伝わってくるようだ。
注目のアイテムはレオパード(豹柄)のブルゾン、ピッグスキン(豚皮)を使用したソフトレザーのジャケットなど。ジップがパンツの裾やジャケットのシルエットに沿って丁寧に施されている点も印象的。その他、新たにチャレンジしたデニム素材のジャケットでは、テーラードを盛り込むことによってエレガントさを表現。素材やカットを引き立たせることで女性の新たな価値観を提案した。