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嵐の節目であり堤幸彦の節目でもある作品に

堤幸彦 インタビュー|写真6

堤監督は『ARASHI 5×20 FILM』以前にもライブ映像を数多く手がけています。

そうですね。ライブ映像や音楽ビデオは、映画やドラマ制作を始めるよりも前からずっとやってきたことで、ある種私のメインの領域の1つ。幸い映画やドラマを継続的に撮ることができているので、私が音楽に近い人間だとはあまり思われていないのですが(笑)、音楽映像の中でもやはり、ライブ映像撮りは大好きですね。

ライブ作品ならではの、作り手にとっての醍醐味とは?

“その瞬間にしか撮れない映像を撮影する”というのは本当に気持ちが良いです。今回は嵐の節目となる瞬間を作品に残すことができ、私自身の撮影人生にとっても非常に大きな節目になりました。

歴史的に素晴らしいライブ映画が多数ある中で、『ARASHI 5×20 FILM』もライブ映画史に名を刻んでいってほしい。『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』やマーティン・スコセッシの『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』、最近だと『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』といった名作のように、多くの方に「日本のエンタメはすごい!」と思っていただけるような作品になるといいなと思います。

スタイリスト:関恵美子
スタイリスト:関恵美子

2019年の年末に撮影されたライブフィルムが2年の時を経て公開を迎えます。堤監督の映画制作においては2020年以後、どのような影響がありましたか。

もちろん限定される面はあります。撮影や演出においても制約がかかるようになりましたし、映画館を開けられる時間も限定されたり。

一方で、マイナスな影響ばかりではなくプラスな面もたくさんありました。気のおけない俳優たちと自主映画を作ったり、インディーズな演劇を作ったり、ダンサーとムービーを作ったりと、「面白い作品を作ろう」という気持ちは逆に純粋さを帯びていた。

自主制作だからあまり周りのことを気にもせず(笑)、思いっきり作ることができました。たとえば、自主制作の映画『truth~姦しき弔いの果て~』(2022年1月7日(金)公開)は小さな作品ですが、むしろそれが良かったのか、ローマのオンラインフェスで最高賞を頂き、世界に発信しうる作品になりました。

きっと世界中のクリエーターたちが同じような気持ちになっているに違いないと思いますが、今この時のこの気持ちこそが、いずれ自由に諸外国に行き来できたり、制約なくものづくりができるようになったりした時に爆発する機動力になるのではないか、と思っています。

【詳細】
映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』
公開日:2021年11月26日(金) 全国公開
※ドルビーシネマ限定で2021年11月3日(水・祝)~先行公開
監督:堤幸彦
出演:相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔
撮影日:2019年12月23日(月) 東京ドーム
配給:松竹

©2021 J Storm Inc.

Photos(6枚)

堤幸彦 インタビュー|写真1 堤幸彦 インタビュー|写真2 堤幸彦 インタビュー|写真3 堤幸彦 インタビュー|写真4 堤幸彦 インタビュー|写真5 堤幸彦 インタビュー|写真6

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