展覧会「関東南画のゆくえ 江戸と上毛を彩る画人たち」が、群馬県立近代美術館にて、2021年9月18日(土)から11月7日(日)まで開催される。
南画とは、文人画などの中国絵画の影響を受けて、江戸時代後期におこった画派だ。はじめ関西で、後に各地へと伝播した南画は、地域ごとに独自の展開を見せつつ広く愛好されるようになり、近世絵画史での人気画派のひとつとなった。
関西とは異なる展開を見せた関東南画を大成したのが、谷文晁(たにぶんちょう)である。18世紀から19世紀にかけて、江戸画壇で中心的役割を担った画人である文晁は、多岐にわたる画法を学んで独自の画風を確立するとともに、立原杏所(たちはらきょうしょ)や渡辺崋山(わたなべかざん)、椿椿山(つばきちんざん)といった多くの門人を輩出。その影響は地方にも及び、関東南画は上毛(群馬)でも人気を博した。
展覧会「関東南画のゆくえ 江戸と上毛を彩る画人たち」では、江戸と上毛の交流に着目しつつ、関東南画の展開を紹介。文晁ら江戸を中心に活躍した画人に加えて、金井烏洲(かないうじゅう)や矢島群芳(やじまぐんぽう)といった上毛の画人の作品を展示し、その多彩な魅力を探る。
展覧会「関東南画のゆくえ 江戸と上毛を彩る画人たち」
会期:2021年9月18日(土)〜11月7日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 9月18日(土)〜10月17日(日) / 後期 10月19日(火)〜11月7日(日)]
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般 900円(720)円、大高生 450円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介護者1名は無料
※群馬県民の日(10月28日(木))は観覧無料
※会期などは変更となる場合あり(来館前に美術館ホームページなどにて最新情報を確認のこと)
【問い合わせ先】
群馬県立近代美術館
TEL:027-346-5560