はい、そうです。とってもワクワクしていますよ。
写真集「Resurrection Dennis Morris The Stone Roses Documents」ではザ・ストーン・ローゼズを写した20年ほど前の写真をアーカイブとしてまとめました。この本を見てくださった方は、当時の彼らの内面を垣間見ることができると思います。表紙はヴォーカルのイアン・ブラウン(Ian George Brown)が “She Bangs The Drum”っていう曲に合わせてドラムをたたいていて、バーンと倒れた瞬間の写真です。
撮っていませんね。再結成は…撮りません。例えるなら、離婚した妻に会いたくないのと同じことです。
当時がバンドにとって最高の時なのです。
嬉しいことに私の写真を着た人にはたくさん会ったことがありますよ。見ていてやはり嬉しいですね。人間関係でも、何年たってもワクワクしたり、刺激を与えられる関係は長続きするでしょう?私と写真の関係も同じです。未だにこうして写真集として本にまとめられるとすごく嬉しいし、自分の写真が載っている雑誌を見つけたりすると、その雑誌を買って帰ります。街中にポスターが貼ってあれば一緒に写真を撮ったりもしますよ。
理想の写真は無いです。技術的に上手い下手は関係ありません。自分がフレームに収めたいと思う瞬間を切り取ればいいんです。そういう写真は、見る側の人も、自分と同じ気持ちで写真を見てくれます。
気に入っているのは全部です。どれも自分の子供のように思っていますし、どれを見てもその当時のことが鮮明に蘇ってくるのです。
Interview and Text by Reiko Aoyama
インタビュー後は、自ら椅子を動かしてセッティングを手伝ったり、ユニークなポーズを提案したりと、積極的に撮影に協力してくれた。「じゃあ、今度は普通にして」とカメラマンがポーズのリクエストをすると、「普通?普通って何?君は普通なのかい?」とニコニコしながら反撃。「普通なんてないんだ!ははは」と70年代、ミュージシャンたちと共に培ってきたパンクスピリットを見せつけてくれた。