人気コミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」を原作に、監督・大友啓史が映画作品へと昇華させた映画『るろうに剣心』シリーズ。佐藤健が主演を務めた同人気シリーズは、『るろうに剣心』『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』の3作品を経て、現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』でグランドフィナーレを迎えた。

第1作目から5作品にわたって「るろうに剣心」シリーズでは、歴史的かつ観光地としても有名な場所がロケ地として採用されている。特にメインとなったのが滋賀県。そのほか京都、奈良、広島、熊本など日本各地に“るろうに剣心の聖地”が生まれた。

今回は数ある“聖地”の中から、「The Final」をメインに、ロケ地となった京都と奈良のスポットをピックアップ。“聖地巡礼”旅行プランのガイドとして役立ててほしい。

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有名観光地で名シーンが誕生！京都府のロケ地

薫と剣心が出会う場面＆左之助が走り抜けるワンシーンが撮影された「仁和寺」

888年、宇多天皇によって創建され、現在は世界遺産に登録されている真言宗御室派総本山「仁和寺(にんなじ)」。重要文化財である朱塗りの中門をくぐるれば、境内には国宝の金堂や重要文化財の五重塔、観音堂が立ち並ぶ。

古都京都で長い歴史を築いてきたこの場所では、剣心がヒロインの武井咲演じる薫と出会う第1作目のワンシーンが撮影された。また、「The Final」では青木崇高の演じる左之助が前川道場に走っていくシーンが撮影された。

【ロケ地 詳細】
仁和寺
住所：京都府京都市右京区御室大内33
＜アクセス＞
電車の場合：嵯峨野線(31/32/33番のりば)乗車の場合「円町」駅下車 市バス26番で約10分または「花園」駅下車 徒歩約15分/タクシー約5分、嵐電「御室仁和寺」駅下車 徒歩約3分
問い合わせ先：075-461-1155

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清の領事館員が縁を迎えにくるシーンが撮影された「西本願寺」

京都駅からも徒歩圏内の場所にあり、観光地としてもアクセスの良い西本願寺は、歴史的にも価値の高い重要な文化財を有し、有世界文化遺産にも登録されている。特別公開の時にだけ目にできる、滴翠園の池に建つ「飛雲閣」は、金閣・銀閣とともに京都三名閣のひとつとして知られる場所だ。

そんな歴史的場所の一部は、警視庁門前として設定された。「The Final」で、警官に連行される縁を、清の領事館員が迎えに来ているシーンが撮影された。

【ロケ地 詳細】
西本願寺(お西さん)
住所：京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
＜アクセス＞

徒歩の場合：京都駅から約20分
バスの場合：京都駅市バス『京都駅前』より9番,28番,75番(西賀茂車庫行など)に乗車し『西本願寺前』で下車、七条駅市バス『七条京阪前』より206番、208番に乗車し『七条堀川』で下車 ほか

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剣心を思う薫の名シーンが生まれた「随心院」

絶世の美女、小野小町のゆかりの寺として有名な「真言宗 大本山 随心院」。境内には、小野小町ゆかりのスポットが点在しており、「極採色梅匂小町絵図」をはじめとする美しい襖絵からは、その歴史風情を肌で感じることができる。

この場所で撮影されたのは、第1作目の名シーン。薫が剣心を心配し、探しに行くという場面だ。また、「Tne Final」で鯨波との戦いの後、剣心が全速力で神谷道場に走っていくシーンと、「The Beginning」の一場面もここで撮影されている。

【ロケ地 詳細】
真言宗 大本山 随心院
住所：京都市山科区小野御霊町35
＜アクセス＞
電車の場合：京都市営地下鉄 東西線「小野駅」より徒歩5分、「烏丸御池駅」から「小野駅」電車で18分、JR「京都駅」から電車で25分

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若い巡査たちが稽古に励む場面を撮影した「旧武徳殿」

日本武道の聖地として仰がれている旧武徳殿は、『るろうに剣心』には欠かせない場所と言っていいだろう。「The Final」にて内務省警視局巡査教習所の道場として設定されたこの場所では、薫たち師範のもとで若い巡査たちが稽古に励むカットを撮影した。

【ロケ地 詳細】
旧武徳殿(京都市武道センター)
住所：京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2 京都市武道センター内
＜アクセス＞
電車の場合：京都市地下鉄東西線「三条京阪駅」下車徒歩13分、京阪鴨東線「神宮丸太町駅」下車徒歩10分

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“あの場面”が歴史ある場所で生まれた、奈良県のロケ地

高荷恵がケガ人たちの手当をするシーンのロケ地「旧米谷家住宅」

奈良県橿原市に位置する旧米谷家住宅(きゅうこめたにけじゅうたく)は、過去に金物商を営んでいた旧家。日本ならではの背の低い町家建築で、昔の趣が今も変わらず漂う。

この場所では、蒼井優演じる高荷恵が小国診療所でけが人たちの手当てをするワンシーンが撮られた。青木崇高扮する左之助もそこに駆け込んできた。

【ロケ地 詳細】
旧米谷家住宅
住所：奈良県橿原市今井町1-10-11
＜アクセス＞
電車の場合：近鉄「大和八木」駅から徒歩11分、JR「畝傍」駅から徒歩9分

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前川道場で乾天門が前川を倒す場面が生まれた「柳生正木坂剣禅道場」

剣術の流派のひとつである柳生新陰流の創始者・石舟斎の菩提を弔うために建立された、柳生家の菩提寺である「芳徳禅寺(ほうとくぜんじ)」。その門前に位置する柳生正木坂剣禅道場は、奈良県奈良市柳生にある剣道と禅を通じて心を鍛える道場だ。

ここは、前川道場で丞威演じる乾天門が、前川と門弟たちを倒す場面のロケ地として使用された。

【ロケ地 詳細】
柳生正木坂剣禅道場
住所：奈良県奈良市柳生下町630-1231

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『るろうに剣心』シリーズ最終章2部作