アクオド バイ チャヌ(ACUOD by CHANU)の2021-22年秋冬コレクションが、2021年3月30日(火)に伊勢丹新宿店・パークシティイセタンにて発表された。ランウェイには西山茉希や明日花キララらがモデルとして参加した。
『Then you will know the truth, and the truth will set you free. - John 8:32』をテーマとして掲げた今シーズン。未曾有の出来事を前に様々な規制が生まれる中で、“自由の大切さ”を伝えたかったとデザイナー・チャヌは語る。ショーは、自由を手にするために立ち上がった戦士の生涯を描いた映画『ブレイブハート』から着想を得たという、矛と盾を手にしたモデルの登場により幕を開けた。
まず目を引くのは、英国スコットランドのタータンメーカー・ロキャロン社(Lochcarron of scotland)とのコラボレーションアイテムだ。ロキャロン社が所有する数多のタータンチェックからセレクトした14から15種類の柄がコレクションに彩りを添える。
赤ベースのタータンチェックはワンピースやカーディガンのフロントに登場。バックにはブラックの生地を採用することで、鮮やかなタータンチェックをより一層際立たせた。また、一見無地に見えるコートやパンツには同色でタータンチェックをのせ、さりげなくアクセントを加えた。
アクオド バイ チャヌの得意とするファスナーを取り入れたアイテムも散見された。ロング丈のコートには、襟や胸元、前身頃の合わせ部分にシルバーのファスナーをセットし、エッジィなムードを演出。スリーブやバックにファスナーをあしらったスウェットは、レイヤードしたシャツワンピースのタータンチェックをあえてのぞかせることで、スタイリングに奥行きをもたらした。
ネックレスのように首から下げたチェーンバッグやタータンチェックの帽子など、コーディネートのポイントになるアイテムも多数展開された。いずれもタッセルやファスナーが歩く度にリズミカルに揺れる、存在感抜群のアイテムだ。