イクミ(IKUMI)の2020年秋冬コレクションが発表された。
「日本の妖怪」をテーマとした今季のイクミ。ブランドのアイデンティティーであるゆったりとしたシルエットと白黒のモノトーンカラーをベースに、妖怪たちがひしめくウェアを披露した。
のせられたのは、多種多様な妖怪のドローイング。モノトーンながらも無地のアイテムはなく、髪が長く恐ろしげな表情をした妖怪たちが、蠢くようにあしらわれている。緩く裾にかけて広がるワンピースやフーディ、ロングTシャツなど、いずれもリラックス感のあるシルエットで仕上げられている。
また、着物をまとった女性や小面は、眉を消し去ることで“うつつ”とは異なる恐ろしげな顔立ちに。総柄のフラワープリントのように一面にあしらわれた小面は、夜にはかたかたと動き出しそうな不気味さを醸し出している。
ツナギはさらりとした麻素材だけでなく、フリース素材でも登場。Tシャツなども含めて、ゆったりと誰もが自分らしいシルエットで着られるよう展開した。また、ファー素材感で仕上げたアウターや耳の長い帽子は、今季ほとんど唯一と言ってもよい無地柄のアイテムであり、秋冬らしいふんわりとしたアクセントを添えている。
なお、今季はブランド初となる合成でのファッションショーを披露。ハードロックバンド「人間椅子」とのコラボレーションによる映像となっている。