ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)は、著名なデザイナーを輩出してきたイギリスの名門校セントラル・セント・マーチンズとタッグを組む新プロジェクトを始動。選抜された4名の学生によるデザインを採用した「ビルケンシュトック x CSM」コレクションが、2021年3月24日(水)よりグレイト(GR8)など国内の一部セレクトショップほかにて販売される。
2018年、ビルケンシュトックが、セントラル・セント・マーチンズの学士課程であるファッションヒストリー&セオリーコースへ、ブランドの豊かなアーカイブの調査と充足を依頼したことから始まった今回のプロジェクト。これは、ビルケンシュトックの企業文化と伝統を学生たちに肌で感じてもらうだけでなく、過去を知り、学生たちに未来を形づくってもらうきっかけにもなった。
長期にわたって行われる同プロジェクトにおいて、ビルケンシュトックは、ブランドのアーカイブをベースに学生たちの考案したデザインを掛け合わせるコンテストを提案。その中でファイナリスト4名のデザインが、商品化に至った。
ロンドン南西部生まれのアレックス・ウォルフ(ALEX WOLFE)は、ビルケンシュトックの整形外科用シューズにヒントを得て「Rotterdam Moto sandal」を完成させた。すね用の副木のアイディアを、モトクロスの防具に掛け合わせた大胆な1足だ。
ビルケンシュトックの独自素材である“Birko-Flor”を駆使して柔軟性を高め、レザーナッパのライニングやスウェードに一層なめらかな履き心地をもたらしている。
デンマーク人のアレクサンダー・ロスチャイルド(ALECSANDER ROTHSCHILD)は、入学以前にミュグレー(MUGLER)でも経験を積んでいる人物。芸術一家で育った彼は、自身の生い立ちから着想を得て、彫刻家のコンスタンティン・ブランクーシの作品からヒントを得た。有機的なカーブを描くアッパーの装飾はまるでアートさながらだ。
カラーは、ラスティックブラックのオイルドヌバックレザー、イノセントホワイトのデボスレザー、そして光沢感のあるシルバーを組み合わせた3色で展開する。
サスキア・レナエルツ(SASKIA LENAERTS)の手掛けたサンダルは、ラテックスとコルクを用いたビルケンシュトックを象徴するフットベッド(中敷き)の伝統に基づき、アイコンモデルのひとつであるクラシックなミラノサンダルを参考にした。足型の自然な形状を活かした機能性とクッション性のあるアッパーには、フットラインを再現するステッチが施されている。
中国人メンズファッションデザイナー兼フットウェアデザイナーのディンユー・チャン(DINGYUN ZHANG)。彼が製作したアリゾナサンダルは、近未来的なアウターやオーバーサイズのパファーからインスピレーションを得た、ピローのように柔らかなアッパーが特徴だ。コントラストの効いたブラックとホワイトのカラーリングで、タイムレスな魅力を纏う。