ロミオ役には、ウィリアム・ブレイスウェルを起用。フランチェスカ・ヘイワードともに、英国ロイヤル・バレエ団の次世代を担う若手として注目されるダンサーだ。“台詞のない”バレエ映画で、恋と運命に翻弄されたロミオをどう演じる?
Q:ロミオ役ウィリアム・ブレイスウェルは、どんなパートナーでしたか?
実は、ウィリアムとは同時期にロイヤル・バレエ・スクールに在籍してたので、その頃にも一緒に踊ったことがあるんです。
今回共演して、パートナーリングが上手だなと改めて感じました。彼は、その場の感情に自然に火をつけることのできる“今の瞬間を生きる人”。一緒に楽しく撮影することができ、とても素敵な経験ができました。
Q.ティボルト役のマシュー・ボールさんも、英国ロイヤル・バレエのメンバーなのですね。
ロイヤル・バレエのダンサーは、皆家族のようにとても仲が良いのですが、映画共演の時は、友達だということを忘れて、皆この映画を作ることに情熱を注いでいました。
お互いそれぞれの役を生きることで、この物語に息を吹き込み、今までにないやり方で映画作りをすることに熱心に取り組んでいたのです。
マキューシオを演じたマルセリーノ・サンベさんも、今まで何度もバレエの舞台で共演の機会があったのですが、映画『ロミオとジュリエット』の演技はパーフェクト。
とても技術的に難しい役柄ですが、目を見張るばかりの見事な演技を見せてくれます。マキューシオに本当に命を吹き込むように、魂をこめて演じられています。
Q.最後に映画『ロミオとジュリエット』を心待ちにしている、日本のファンへメッセージをお願いします。
クラシック・バレエのエキサイティングな解釈を楽しんでください。ケネス・マクミランによって振付けられたロマンティックなラブストーリーの世界を存分に味わえるはずです。
キャピュレット家のジュリエットとモンタギュー家のロミオは情熱的な恋に落ちるが、2つの家は対立している。ひそかに結婚する2人だが、運命のいたずらによりロミオはジュリエットの従兄弟ティボルトと決闘、彼を殺してしまう。ロミオは罰としてヴェローナから追放される。
ジュリエットは両親によってパリスとの結婚を強いられるが、それを逃れるために毒薬を飲んで仮死状態となって、ロミオの元に行く計画を立てる。だが彼女のメッセージはロミオには届かず、ジュリエットの死の知らせを聞いて戻ってきたロミオはキャピュレット家の墓所で命を絶つ。仮死状態から目覚めたジュリエットはロミオの亡骸を発見し、胸を刺して後を追う。
ロミオとジュリエットは、言わずと知れたウィリアム・シェイクスピアによる名戯曲。ロミオとジュリエット、若き2人の男女が障壁をはねのけて愛を成就させようとする情熱的なストーリーと、その末の悲しい恋の物語を描いた名作だ。
シェイクスピアの戯曲誕生から、「ロミオとジュリエット」は、様々な演出家・俳優達によって何度も劇場上演された。時にはオペラになり、時には映画となり、ロミオとジュリエットの物語は現代へと引き継がれている。
中でも、英国ロイヤル・バレエ団によるバレエ「ロミオとジュリエット」は傑作。ケネス・マクミラン振付の「ロミオとジュリエット」は、1965年の初演終了後、40分間も拍手が鳴りやまず、43回ものカーテンコールが行われるほど大成功を収めた。以後、英国ロイヤル・バレエ団は、“20世紀バレエの最高傑作”として「ロミオとジュリエット」を400回以上にもわたり上演し続けている。
【作品情報】
『ロミオとジュリエット』
公開日:2020年3月6日(金) TOHOシネマズシャンテ 他 全国ロードショー
監督:マイケル・ナン
撮影監督:ウィリアム・トレヴィット
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
美術:ニコラス・ジョージディアス
キャスト:フランチェスカ・ヘイワード、ウィリアム・ブレイスウェル、マシュー・ボール、マルセリーノ・サンベ、ジェームズ・ヘイ、トーマス・ムック、
クリストファー・サウンダース、クリスティン・マクナリー、ベネット・ガートサイド、金子扶生 ほか
©Bradley Waller