オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)の2020年春夏ウィメンズコレクションが、2019年9月26日(木)、フランス・パリで発表された。テーマは“METEOR SHOWER”。
ヴァージル・アブローが好んで起用するロゴモチーフやグラフィックは、今シーズンは控えめに感じられる。ショー序盤は、腰から裾に向かって斜めにフリルをあしらったドレスの胸元に小さな“クロスアロー”ロゴが、身体にぴったりとフィットするタンクトップの胸元に極小の“OFF”ロゴが登場したものの、無地の洋服が主流だ。
そんな中、ショー中盤に顔を出したのが、シーズンテーマである“METEOR SHOWER”=流星群を感じさせるプリント。放射状に出現する一群の流星のように無数のホワイトラインを走らせたグラフィックが、アシンメトリーなロングシャツやセンタープレスパンツ、Tシャツなどの上にのり存在感を示す。
穴の開いたディテールも、今季の特徴の1つ。ぴったりとフィットする半袖トップスの胸元や、タンクトップのウエスト部分もホール状にくり抜かれている。レディトゥウェアだけではなく、ボリューミーなブーツやロンググローブなどにも丸いカッティングが施されており、同様のカットワークを取り入れたハンドバッグはその穴に手を通すようにしてモデルが携えていた。
ネット状のファブリックが多用されていたのも印象的。ボディスーツの上に重ねた真っ赤なメッシュトップスや、ロングコートの下に差し込んだ網状のドレスなど、レイヤードを楽しむためのアイテムとして提案されている。スーパービッグサイズのネットバッグは、まるで洋服の一部であるかのような存在感を放っていた。
なお、ヴァージル・アブローは体調不良のため、今シーズンのショーは参加を見合わせた。